2017年11月04日

招き猫の誘惑(Tenax 1)その5



Tenax 1と同じく35mmフィルムでスクエアフォーマット(24x24)が撮影可能なロボット(Robot)用のユニバーサルファインダー(ドイツTewe社製)を入手した。当然ながら中古品だがレンズに曇りや黴はなく良い状態だった。

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(Tenax 1は37.5mmテッサーなので35と40の中間点にセットする)


このユニバーサルファインダーは30mmから75mmまでのレンズに対応し、撮影距離に応じてファインダーが前傾することによってパララックスを補正する機能がある。

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220 II (50cm - 33cm)ではおおよそ34cmが被写体までの最短距離なので、ファインダー下部のレバーは1mの指点よりもさらに左側に寄せて前傾を最大にしてファインダーとカメラのフィルム面でパララックスが解消されているか確認してみた。手持ちのアクサセリーシューに薄い金属板を接着しファインダーに履かせ、磁力によってTenax 1にマウントした。前回ネオジム磁石に交換した甲斐があって大きくそれなりに重量があるRobot用のファインダーだが逆さにしても落ちることはない。

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さて、220 II (50cm - 33cm)のクローズアップレンズを使ってパララックス補正機能の確認をした。前回と同じくPC上にパターンを映してカメラのフィルム面にリアプロジェクション用のフィルムを貼って、パターンとフィルム面の距離を34cmにする。

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パターンは正方形でファインダー内にぴったり収まる大きさになるようPC画面上で縮尺する。

ファインダー内の見え方は以下の通り。四隅のトンボ(距離に応じて可変)の内側にパターンが見えている。

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(ファインダー内の見え方)


その状態でシャッターをバルブにしフィルム面での見え方を確認(天地左右が逆に映っている)。

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(フィルム面での見え方)


フィルム面上の像が下側に寄っているところからパララックス補正が利き過ぎているのだろう。ファインダーが前傾し過ぎているのかもしれないが、パターン全体はフィルム面で捉えている。実際に撮影して確かめたい。

被写体までの最短距離が52cmであることを先に確認した220 I (100 - 50cm)クローズアップレンズについては試していないが220 II の上述の結果からして大丈夫だろう。

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接写にはギョロ目のユニバーサルファインダー、それ以外は気分に応じてオリジナルのファインダーなりオリンパスSix用の正方ファインダーを用いて撮影できそうだ。さっそくモノクロームのフィルムを詰めてトライしてみたい。

(おわり)



posted by ihagee at 22:03| VEB Zeiss Ikon Tenax 1

2017年11月03日

招き猫の誘惑(Tenax 1)その4



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前々回報告のように、ファインダーを磁力で着脱可能にしているが、入手予定の大きく重いユニバーサルファインダー(Robot用)を搭載するには少し磁力が弱いと気になった。

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あり合わせの1.5mm厚のネジウム(ネオジウム)磁石では、艦橋内部の構造物と部分的に干渉する為、ペンチで小片に割って貼りこんでみたものの磁力が均一ではない。もっと広い面積を貼りこむことができる磁石はないものかと探したところ、模型用の磁石が見つかった。 HIQ PARTSの厚さ1mmで4mm角形のネジウム磁石である。塗装面を傷つけたくない箇所のアイテムの着脱に用いるらしい。最寄りの模型店で手に入れることができた。磁石はあまり薄いと磁力線が磁石の内側で干渉し合って磁気が弱くなるらしい。厚さ1mmが実用上は最も薄い磁石なんだろう。昔からあるフェライト磁石などと比べれば厚さ1mmであってもトンデモなく磁力は強い。

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(ネオジム磁石角形10個入 / 4mm x 4mm x 1mm)


さっそく艦橋部覆い(アルミ製)の裏側に並べてみた。4mm辺なのでタイル状に並べることができる。あまりに小さいのでしっかり指を添え極性が向き合わないようにしないとあっと言う間に裏返って上下にスタックしてしまう。

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覆いの外側(つまりファインダーが載る面)に鉄片を添えて磁石が吸着した状態で覆いを戻し、シャッターチャージなどの操作での干渉の有無を確認。1mm厚が幸いして内部構造物との干渉はない。瞬間接着剤で留めた。

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結果は以前よりも磁力が増し作用する面積も増えた。

なお、ネオジム(ネオジウム)磁石は非常に強力ゆえに、携帯電話や磁気カードに近づけないよう気をつける必要がある。カメラの絞りリング周縁部の指点(・)に用いた1mm角のネオジムはヤフオクで購入したものだが、1mm角の磁石が30cm角の箱に包まれて届いた。

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配送中に封筒越しに磁気カードにでも触れ合えば大変なことになるからだろう。

(おわり)


posted by ihagee at 16:53| VEB Zeiss Ikon Tenax 1

招き猫の誘惑(Tenax 1)その3


東独ツァイス・イコン(VEB)のTenax 1

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前回説明したように、クローズアップレンズ(2種類)、220 I (100 - 50cm)、220 II (50cm - 33cm)が接続リングを仲介することで使用可能となったので、フィルム面で焦点が合う距離を確認する作業を行った。

フィルム面での合焦を確認する為、リアプロジェクション・フィルムを用いた。このフィルムは以前、「スキャナ・カメラという試み」でも使用している。被写体となるパターンは撮像用としては高解像度レンズテストチャートがあるが、今回はリアプロジェクション・フィルム上での視認なので視力検査表をPCのディスプレイ上に映して用いた。

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220 II (50cm - 33cm)をTenax 1に装着し、バルブ・レンズ開放(F3.5)でパターンが最も鮮明にリアプロジェクション・フィルム上で見える位置を確認する。

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フィルム面を基準として距離を測るために、レーザ距離計(Bosch社製)を用いた。

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開放(F3.5)にしてリアプロジェクション・フィルム上でパターンが鮮明に見える位置は探す。F3.5では被写界深度が浅いが最も寄って220 II (50cm - 33cm)ではおおよそ34cmが最短距離だった。

撮影時には絞り値を大きくすれば被写界深度が稼げるので実際は50cm - 33cmで良いのだろう。ちなみにTenax 1のテッサーでのパンフォーカスはF8とF5.6の中間位置にある(絞りリング上に赤い指点がある)。220 I (100 - 50cm)も開放(F3.5)ではおおよそ52cmで、これも100 - 50cmで良さそうだ。

Boschのレーザ距離計(Zamo型)はとても便利。

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だからといって戸外で気軽に用いるわけにはいかない。レーザ光は危険だからだ。

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カメラ専用のレンジファインダー・メータを用いるべきだが、手元にあるメータは2.5 フィート(約76cm)が最短測定可能距離なので接写には使用できない。そこで、伸縮式のモノポット(昔の車のアンテナと同じ形状)上に距離の目印をつけて対象物との間にかざして用いようと思っている。

パララックス補正用のユニバーサル・ファインダーを入手したら、リアプロジェクション・フィルムを用いフィルム面とファインダー内の見え方を確認したい。

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クローズアップレンズにさらにYフィルターを重ねてみても、リアプロジェクション・フィルム上で周囲に明確なケラれは視認できなかった。こればかりは撮影してみなければわからない。

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(おわり)









posted by ihagee at 06:07| VEB Zeiss Ikon Tenax 1