2020年03月29日
Canon AL-1 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その20)
今年はウイルス禍の影響を受けて、地元恒例の黒目川花まつりは中止となった。不要不急の・・とお上が言ったところで桜の下にござを敷いて遠慮がちに花見をする人もいる。例年よりも一週間早い開花だった。
Sigma DP2S(デジタル)とCanon AL-1(アナログ)で三分咲きの春を撮影した(撮影日:2020年3月21日夕刻)。
まずはSigma DP2S(ISO:100):
RAWデータ処理ソフト(SIGMA Photo Pro 6.5.2)で「RAW現像」を行いJPEGで保存。35mm換算41mm相当の固定焦点レンズゆえに接写ができないが、Foveon X3の描写力は素晴らしい。しかし、本ブログはフィルムをモットーとするのでヘソを曲げて表現力をアナログに求める。
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Canon AL-1(虫眼鏡レンズ)でのフィルム撮影作例(Kodak Ektar 100):
春の和らいだ光を花びらに纏わせるにはフィルムの方が良い。デジタル写真でエフェクトをかければどんなイメージも容易に得られるだろうが、フィルムの流儀はそんな姑息な改ざんをしない。カメラもレンズも有り体に光をフィルムに当てるだけ。忖度をしないから失敗もやらかす。それが世の逆を行ってとても好きだ。
(おわり)
posted by ihagee at 19:04| Canon AL-1
2018年11月30日
Canon AL-1 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その19)
群馬県立ぐんま昆虫の森でのフィルム撮影の続き(前回「Canon AL-1 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その18)」)。
Kodak Ektar 100での結果は以下の通り(スキャナはEPSON GT-X980、トリミング以外は無修正)。
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逆光での一枚がなかなか良い感じに撮れていた。
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前回のFuji Superia Premium 400と比べると彩度が上がっている。露出を多少アンダー気味にした方が良かったのかもしれない(以下が適正な露出の例)。
Canon AL-1は絞り優先ゆえに、素通しの虫眼鏡レンズと相性が良い。私のDIYレンズは鏡筒に絞り羽根を入れてあるが、蝶を撮影する場合は開放で背景を思い切りぼかすようにしている。
(おわり)
posted by ihagee at 22:37| Canon AL-1
2018年11月24日
Canon AL-1 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その18)
元淵江公園の一画にある足立区生物園については前々回ブログで取り上げた(拙稿「Exakta RTL1000 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その28)」)。
Exakta RTL1000 - 虫眼鏡(単玉)レンズと言いながら、同記事の動画中に引用した写真は一年以上前の写真だったので、あらためて撮り直そうと思い立ち、足立区生物園ではなく、群馬県立ぐんま昆虫の森に昨日(11月23日)出かけた。
早朝の薄暗い中、自宅を出て高速を使わずデミオXDで一般道を走って開園一時間前の8時半に着いた(帰りも一般道で渋滞にも巻き込まれず結果 24.6km/L(軽油)を達成・ガソリン換算だと30km/L以上となるから好成績)。紅葉の名残が残る自然豊かな森に安藤忠雄氏設計のモダンな昆虫観察館が程よく調和している。そのガラスの大温室に蝶がいた。それより小さな足立区生物園の温室の方が蝶の数は多いが、種類はこちらの方が多い。さっそく、フィルム撮影を始める。蝶以外の昆虫(甲虫)の展示もあったが、こちらは少し苦手な部類なので撮影対象外。
カメラはCanon AL-1、レンズは二倍率の虫眼鏡(単玉)レンズと絞りを組み込んだいつものDIYレンズである。フィルムは36枚撮を2本(Fuji Superia Premium 400とKodak Ektar 100)を使った。フィルム現像はその日のうちに、池袋ビックカメラ本館に持ち込んだが、Fuji Superia Premium 400のフィルム現像は即日上がったので以下にその結果を掲載したい(EPSON GT-X980でスキャンしトリミング以外無修正)。
絞りは開放として、背景を水彩絵の具のように溶かして蝶を浮き立たせた。蝶の翅は光を透かすと実に美しい。まるで天然のポジフィルムである。本来、虫を観察する虫眼鏡を使ったレンズゆえに虫との相性は良い。スマホのカメラに落ち着きのない蝶たちも、私の虫眼鏡のカメラにはじっとポーズをとってくれた。
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おまけ:
Muson MC2 Pro1「進化版」(PLレンズ使用)と、Multi Drive RecorderなるソフトをインストールしたiPodTouchの内臓カメラでこの日の行程を撮影し動画にまとめてみた。GPSレシーバ Dual XGPS150Aで地図をオーバーレイしたつもりが、うっかりiPodTouchの側のBluetoothの接続を途中からオフにしてしまい測位が途中で止まってしまった。また、Musonのカメラもマイクが途中から音を拾わず、撮影した映像は無音だった。従って、動画も音の無い部分などがある。前々回ブログ(拙稿「Exakta RTL1000 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その28)」)に掲載した動画でのデジタル vs. アナログを踏襲して、アナログ部分は上の写真を使っている。
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Kodak Ektar 100の撮影結果は追って掲載したい。Fuji Superia Premium 400といかなる違いになるか楽しみである。
(おわり)
posted by ihagee at 21:34| Canon AL-1