Lomography Redscale XR 50 - 200をBencini Koroll 24 Sに詰めて、国営武蔵丘陵森林公園(埼玉)にテスト撮影に向かった。撮影日:2015年12月27日

このフィルムについては過去のブログ記事で触れたように裏から露光させて(フィルムが裏巻き)演色を楽しむもの。そしてそういう目的のトイカメラにとってゴールデンルールである<サニー16>では冬の光の下でもその名の通り赤くなる。
光を多く当てるほど、赤みが減じて褪せた色になるのでシャッタースピードや絞りを調整できる一般的なカメラならば演色の幅は広いのだろう。私のBencini Koroll 24 Sはそういう調整の幅がほとんどないので、テスト撮影ではバルブとレリーズの手加減で露光時間を都合してみた。モノポッドを使ったのだがやはり私の考えが甘かったようだ。その手段では確かに良い感じに褪せた色になっているにもかかわらず手ぶれがひどい写真になってしまった。しっかり三脚に固定して撮影すべきだったのかもしれない。手ぶれもロモグラフィーにとっては味わいだそうなので、今回はそれも良しとしたい。Bencini Koroll 24 Sの1/50秒の固定シャッターとf9か16の絞りの範囲で撮影した写真は単玉レンズとは思えないほどにシャープに赤い世界を描いていた。逆光であえて撮影すれば赤みが減じて期待通りの演色となることも確認できた。
Bencini Koroll 24 Sとは別格のRolleiflex SL66で同じフィルムを使って比較撮影をしてみた(
記事参照)。そしてこのフィルムの真価はBencini Koroll 24 Sにこそ発揮できるということがわかった。Rolleiflex SL66は神経質に過ぎ面白くないのである。ロモグラフィー用のフィルムはBencini Koroll 24 Sのようなシンプルなカメラのためにあるとあらためてわかった次第である。そして何より良いのが、Koroll 24 Sはハーフで24枚撮影できること。これなら失敗を恐れる必要はないだろう。Lomography Redscale XR 50 - 200はあと4本あるが、Koroll 24 Sで使うことに決めた。







残りの写真とともに、flickrにアルバムとして掲載した(以下)

(おわり)
posted by ihagee at 19:00|
Bencini Koroll 24S