
(Exakta VX1000 & Carl Zeiss Jena Pancolar 2/50)
その先祖は1930年代に登場しZeiss Contaxや Kine Exakta, Night-Exaktaでも用いられていた6枚レンズ群Biotarである。第二次大戦の戦禍を免れたレンズストックがかなりあったようで、1946年に早くもそれらレンズを用いたBiotarが復活している。Meyer Görlitz Primo 58mm f1.9のような明るいガウス型が市場の要求となると、Biotar 75mm f1.5を元にZeiss Jenaは1950年代後半にPancolar 50mm f2を登場させた。当初はFlektogonの銘であったようだ。私の所有するレンズは自動絞り機構を持ったf2の後期型である。なお、Carl Zeiss Jenaとの銘のない、Pancolar 2/50、Exaktar 2/50が存在するがこれらの殆どがCosina(韓国製)のレプリカで1970年代に主に米国のExaktaショップの量販品として売られたようだ。米国EbayでPancolarを物色するとこれらレプリカも混ざっているので注意されたい。
さて、Carl Zeiss Jena Pancolar 50mm f2は開放で50mmまで寄れるので使い勝手が良い。以下作例を上げる。カメラはExakta VX1000、フィルムはFujicolor 100で今年の4/21の撮影である(場所:鉄道博物館(大宮)ほか)。手持ちでの撮影なのでブレがあるのはご容赦。





