2022年09月09日
エリザベス女王死去
英王室は8日、エリザベス女王が同日午後、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で死去したと発表した。96歳だった。女王は在位期間が歴代最長の英国君主で、世界最高齢の君主だった。英国民は10日間喪に服した後、ウェストミンスター寺院にて国葬が執り行われる予定。
英女王の国葬を以て、前世紀の遺物・旧態然とした君主制はいよいよ終焉に向かうとの見方が英国内でもある。権威と権力の両義を備えた君主も、時代を経ていつの間にかビートルズと同等のアイコン(象徴)になったということ。
エリザベス女王のその長い在位中、英国は植民地のほとんどを失った。そして、その治世の最後の数年間の最も注目すべき現象として、カリブ海諸国の間で名誉ある元首から女王を解任し、植民地時代の虐待と搾取に対する賠償を要求する動きがある。 バルバドスが先導し、昨年 11 月にエリザベス女王を君主とするのをやめ、共和国となった。エリザベス女王は、バルバドスの「今後の幸福、平和、繁栄」を心から願っているとのメッセージを送ったが、君主制を必要としない社会を認めることは、翻って王室の将来への懸念にもなったであろうことは想像に難くない。
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かたや、棺なき安倍晋三元首相の国葬儀は英女王の国葬から10日後に予定されている。
「棺を乗せた霊柩車が国会や首相官邸を巡り衆参両院議長や首相を初めとする多くの政治家が見送った、あれで十分でしょう。」(浅田彰氏) そして、増上寺で葬儀・告別式は終わっている(納骨はしていない)。
岸田内閣は憲法違反までして国葬儀を創作し、何をさらに十分にしたいのだろうか?棺なき遺影にまで国民を傅かせようということか?そもそも遺影に花を飾ってぞの前で故人を偲ぶのは追悼式であって葬儀=国葬(儀)ではない。追悼式なら急ぐ必要もない上、有志で行えば足りること。それをなぜ国葬(儀)に仕立て上げたのか?岸田首相がその意義をしきりと強調した「弔問外交」も英女王の国葬の場で果たされてしまうことになり、多額の国費を投じるだけの外交上のメリットはない。
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特定の人をその門地の高さで君主と崇める時代は終わりつつある中、自民党憲法草案では個人の自由を制限し、象徴天皇を対外的にその国を代表する地位と権限を持ち、国内的には統治権や行政権を持つ「君主(元首)」に変えようとしている。世界の趨勢とは真逆に、君主制へと時間のネジを巻き戻そうというアナクロニズムにこの国はある。「傅く(かしずく)」という意味を安倍国葬儀を以て国民に理解させ、君主制国家への試金石としたいと政権与党たる自民党は考えているとすれば、なおさら国民は安倍国葬儀に反対の声を上げなくてはならない。
自民党憲法草案 第1条(天皇)
「天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。」
(おわり)
関連記事:「国葬儀であって国葬ではない(岸田)?!」「水戸黄門って先の中納言と先の副将軍とどっちなんですか?」
posted by ihagee at 05:48| 日記
2022年09月05日
COVID-19 ワクチン接種への異論 - 続き12
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出演: 東北有志医師の会メンバーである北海道大学 駒野宏人客員教授、
同会代表 後藤均 医師、
東京理科大学 村上康文名誉教授
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世界の多くの国が特別な感染対策を中止し、ワクチン接種から撤退している中、日本だけが子ども達も含めてワクチン接種を繰り返して行っていこうとしている事に、私たちは大きな危機感を持っています。未来ある子ども達、若者達への新型コロナワクチン接種の即時中止を求めます。また5〜11歳の子ども達への新型コロナワクチン接種の「努力義務」規定に強く抗議し、その撤回を求めます。
2022年8月17日
全国有志医師の会 (緊急声明全文)
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(東北有志医師の会・電光掲示板「警告」)
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(百万人あたりの新規感染者数動向・Our World in Dataより)
(COVID-19 ワクチン接種率・Our World in Dataより)
(おわり)
posted by ihagee at 09:14| 日記
2022年09月04日
ゴルバチョフの贈り物
・彼のせいで経済大混乱!
- 彼のおかげでチャンスがあります!
・彼のせいで政情不安!
- 彼のおかげで私たちは自由を手に入れました!
・大混乱!
- 望み!
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ゴルバチョフが孫娘のアナスタシア・ヴィルガンスカヤと共に出演したこのロシアのコマーシャルは、1997 年 11 月にモスクワの赤の広場とモスクワのピザハットで撮影され1998年に西側諸国で放映された(ロシア国内では放映されなかった)。
その前年、ゴルバチョフはロシア大統領選挙に立候補したがわずか 0.5% しかロシア国民の支持を得られず、彼の古いライバルであるボリス・エリツィンが勝利した。
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「彼が世界を変えたと人々が言うのを聞いたことがありますが、彼は国を変えることができませんでした。たぶんそうです。しかし、彼は国と世界に信じられないほどの贈り物を与えました。世界戦争や核戦争の脅威のない 30 年間の平和を私たちに与えてくれました。しかし、贈り物はなくなりました。(ドミトリー・ムラトフ=ノーベル平和賞受賞歴のある独立系ノバヤ・ガゼータの元編集長)」
ソ連崩壊から約30年、ゴルバチョフは西側でこそ尊敬されているが国内では無視され罵られている。1990 年代、ロシアの改革への希望は、略奪と冷笑と混乱の中で崩壊した。ゴルバチョフの「欧州共通の家」構想を、西側諸国はロシアを排除して無力な衛星に変えるという米国と EU の秩序に置き換えた。「これらはゴルバチョフのせい」だ「私たちは彼の愚かさの人質です」と多くのロシア人が言う。NATO を拡大しないという約束を破りロシアとの緩衝地帯であったウクライナにまで米国と EU の秩序が及び、「欧州共通の家」は完全に消滅し、ロシアはソ連邦時代の大国ナショナリズムに逆戻りした。ウクライナを侵攻しウクライナでは民族ナショナリズムを生み出した。
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- 彼のおかげで私たちはたくさんのものを持っています... ピザハットのように。
ピザハットはウクライナ侵攻に対応し、ロシアの 50 店舗の営業を停止した。
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北コーカサス・スタヴロポリ州のロシア系ウクライナ人の貧しい農民の家庭に生まれたゴルバチョフはその父と母の民族性をウクライナ侵攻によって引き裂かれ死んだのである。
(おわり)
posted by ihagee at 04:54| 日記