昨日(11月6日)愛車を駆って道の駅「おがわまち」(埼玉小川町)に出かけた。
自宅からの距離は片道約42km(下道)、愛車(アコードハイブリッド CR6)の燃費は往路復路共におおよそ27km/Lだったので、ガソリン消費量は約3Lとなり燃料費(レギュラー標準162円/L)で換算するとワンコイン(約500円)のドライブだった。
この車が採用しているi-MMDと呼ばれるシリーズハイブリッド(発電・走行用の2モータ)はEV走行を基本とし(ガソリンエンジンは発電専用)、高速域のみエンジンが駆動軸と直結するので基本走行の場面(下道走行)で燃費を稼ぐ仕組み。
この仕組みではガソリンエンジンの始動を抑えるようなアクセル操作は却って燃費を悪くする。あえてエンジン始動も伴うメリハリのあるアクセル・ブレーキ操作(ブレーキは停止の直前までエネルギーを回生する)こそ基本走行に寄与することが判った。つまり、リチウム蓄電池の電力の出し入れを頻繁にすることが高燃費の基本走行となる。逆に言えば、その出し入れのないハイウェイ等の高速巡航や登坂走行では燃費は良くない。
燃費を稼ぐ場面に於いて以前の愛車マツダ・デミオ XD Touring(ディーゼル)は正反対で、停発進を繰り返し渋滞も多い道では途端に燃費は悪化する。首都圏の生活道は概ねそうなので平均14km/L程度の燃費だった。DPF再生の頻度および所用時間も増し再生しながらの走行では9km/Lともなり、いくら軽油がレギュラーに比べて割安とはいえ日常の足として使うにはデメリットが多く、他に用事もないのにDPF再生が完了するまで30分ほど余計に走行しなければならないなど煤払いに気を使うのは精神的に良くなかった。
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さて、そのアコードにも問題がある。デミオに比べ後席空間が格段に広がったのは良いのだが、ウインドウも比例して大きい。スモークがないウインドウ(CR6ではリアのスモークガラスは設定されていない)では日差しが盛大に入り込み、後席に乗ることが多い家内から苦情が出た。リアウインドウは装備されている電動シェードでどうにかなるものの、リアのドアウィンドウは何か措置をしなければならない。そこでメッシュタイプのカーテンを吊るすことにした。
「オートデコールII」という商品のLサイズとMサイズを各1組ネットで取り寄せ、カーテンレールをドアウインドウ内側の上下に設置しカーテンを吊るした。この商品はレール方向の長さが半端で1組分で施工すると窓の後端(クォーターウィンドウ)迄は及ばない。そこで2組が必要となる。メッシュタイプだが日差しを遮り、内側からの視認性も大きくは損なわれず外側から後席は見えないというプライバシー用途も兼ねている。昨日はこの季節とは思えぬ陽気だったのでカーテンが活躍した。
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車を置いて道の駅「おがわまち」の裏手をカメラ(Sigma DP2S)片手に散策した。
清流(槻川)沿いの鬱蒼とした森にカタクリと国蝶であるオオムラサキの宿生地もあるようだ。
道祖神や道地蔵に挨拶をしながら、仙元山遊歩道に向かう。
その山の頂上に以前から気になっていた「仙元山見晴らしの丘公園」がある。
「遊歩道」とは名ばかりの傾斜のきつい登山道は、在宅勤務ですっかり怠けた体には酷く堪えすぐに息が上がってしまった。鬱蒼とした木々や落ち葉を斜めになった日が美しく照らしている。
休み休み40分位登って頂上に着いた。展望台からは、外秩父の山々に囲まれた小川町の全景と筑波山・男体山・赤城山・榛名山などを一望。
Sigma DP2Sの他にアナログカメラのExakta VX1000も携帯していたので、この眺望を撮影(レンズは超広角のCarl Zeiss Flektogon 4/2.5)。フィルムでの撮影結果は後日報告したい。
遊歩道ならぬ登山道を踏みしめて達する頂上には駐車場があった。つまり山頂まで車で来られるから「公園」というわけ。再び登山道を下ってはさすがに膝が笑いそうなので車が通う舗装された林道(仙元山線)を下る。途中、木々の幹に妙な箱が取り付けられているのに気付いた。この筒にはトレイルカメラが仕込んである。つまり、けもの道に自動撮影のトレイルカメラを仕掛けてムササビや鹿などの野生する動物を観察する目的なのだろう。
この手のトレイルカメラは焦点距離が長いので野鳥の観察向きではない。余談だが我が家の愛鳥(セキセイインコ)を近接して撮影する際は、iPhone/iPodTouch用のアプリ Cambushを使っている。iPhoneやiPodTouchのカメラを動体検知カメラに変えるこのアプリがあれば、自動焦点のレンズと相俟って近接撮影のトレイルカメラ にiPhoneやiPodTouchが早変わりする。
私は未だスマホは所持しておらず、音楽や動画再生目的でiOS 9.3.5の古い世代のiPodTouchを愛用しているが、Cambushがインストール可能なので、以下のような動画を撮影することができる。
動体検知機能が働いた時のみ撮影する。つまり対象物がレンズの前に現れ動作する間だけ動画を収録できる。ベランダに時折現れる雀もこの簡易トレイルカメラなら警戒されずに撮影できるだろう。いずれ試してみるつもりだ。
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習慣とは恐ろしいものでこんな人気のない山奥でもマスクをしている。息が辛いのでマスクを外した途端、山の息吹が胸いっぱいに入ってきた。新鮮で芳しい空気に感動し癒され、同時に流行ばかりに気を取られ不易たるものをすっかり忘れた我が身を知った。車でササっと「公園」を訪れてはきっと気づくことのない不易。そこではマスクを外す者はいない。
マスクとは自然界との疎通までも遮断するむしろ百害なのかもしれない。
不易なき流行を知る。これがワンコインの旅の最大の収穫だった。
(おわり)
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