"IOCを相手取った" 2021年9月13日付無効審判請求( IOCの登録商標『五輪』(商標登録第6118624号))に関連して、本日付(2021年9月27日)東京新聞朝刊「こちら特報部」(第22〜23面見開き)で " 「五輪」も商標 IOCの愚!?" と題した記事が掲載された。
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” コロナ禍の中で強行開催された東京五輪。閉幕後も積み残されたままの問題があると、知的財産を専門に扱う弁理士らが声を上げた。国際オリンピック委員会(IOC)が「五輪」の文字を商標登録したことを問題視して今月、登録の無効を求める審判を特許庁に請求したのだ。一体、どういうことなのか。(中山岳)"
" 「菓子」「ビール」も届け出 弁理士ら反発「取り消しを」 "
" スポンサーの使用料「選手育成支援に」と言うが・・・ "
" ライセンス契約 違法の疑いも "
" 「自らの利益のため規制 見直すべき "
等々、見出しが躍る。
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" 歴史を踏まえ、柴さんは「五輪は八十年以上も日本人が自由に使い、わが国独自の言語、文化として定着している。いわば公有のものだ。IOCの登録商標はそうした言語の私物化を許し、表現の自由を妨げることになり『公序良俗』に反する」と危ぶむ。" (同上記事より引用・下線は筆者)
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この「表現の自由を妨げる」行為に毅然としたメッセージを発すべき、言葉・文字こそ命である筈の文筆家、ジャーナリスト。彼らはいつまで沈黙しているのだろうか?
特に「表現の自由に対するあらゆる形の抑圧に反対することを誓う(「国際ペン憲章」)」に基づき行動するとその「基本理念」で謳っている日本ペンクラブには沈黙は許されない筈だ。
(おわり)
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