2020年04月18日

"オリンピック命" と言わせる日本の落日(続き7)



馴染みの飲食店が灯りを落とし、居心地の良かった喫茶店も行列のできていた菓子店もシャッターを下ろし、潮の引いた浜辺の貝のような有様となっている。そこで働いていた人はどうしているのだろうと心配でならない。

オリンピック開催延期決定を中止よりはマシと歓迎していた世論も、ウィルス禍が日々深刻化する中にあって生活まで脅かされる事態となってようやく中止・開催権返上に傾きだした。

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先日の記者会見(2020年4月17日)で安倍首相は相変わらずテレビの前の国民に正対して語ろうとしない。相手と目を合わせることもなくひたすら左右のプロンプターの映像に合わせて首を振って朗読するオートマタにしか見えない。国家的危難であるウィルス禍にあって覚悟や決意が微塵も感じられないポエム満載の独演会に辟易した。

今すべきことをせよ
それは何であるか、以下の動画にある。


デモクラシータイムス. 2020年4月15日配信)

今すべきことをしないどころか、できない理由を100も1000も並び立てるような者を(不作為・無責任を通す者)、政治・行政(厚労省・文科省)の要諦に置いてはダメだ。そのダメの筆頭が安倍首相であることは言を俟たない。そのような政治・行政を許してきた我々自身の戒めとして布マスク(アベノマスク)はある。

「一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。・・・だまされるような脆弱な自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。(伊丹万作)」(拙稿「<家族主義の美風と大政翼賛>(自民党憲法改正草案第24条第1項)」)

布マスクに我々は自己反省をしなければならない。そんな政治・行政を許してきた脆弱な自分を。

関連記事:"オリンピック命" と言わせる日本の落日(続き4)

(おわり)

posted by ihagee at 08:46| 日記