2020年04月05日

"オリンピック命" と言わせる日本の落日(続き2)




不作為という責任放棄=責任逃れ
誰が指揮して誰が命令して・・という主語がない。個別利害だけを追求する人たちが次々現れる。それが事態の解決を妨げている。

”検査の結果、感染した人が発見された、検査の結果こういうことが起こったなどと、主語がない危険な論文が出され、そのための主語がない壮大な人体実験が行われている。内閣・東京都・専門家委員会・マスコミは総じて国民の命を自分たちの利害と天秤にかけている。

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”中国は最初から問題があるよということで検査をしていたが、ところがアメリカとイギリスは最初問題ないよと言ってて、蓋を開けたらすごい勢いでぶわぁと(感染者数が)上がっていってしまった。日本の検査数は日経新聞にも書かれていましたが、もうこれは考えられない位(少ない)。しかも二千人前後(検査数)という数は最初からやっている数ですから(今になっても同じということは)内閣も東京都も一つも努力をしていない。オリンピックのことだけをやっていた。そしてマスコミも全てオリンピック報道にうつつを抜かして国民の命を考えるということを一つもやらなかった。そして専門家委員会も医師会も自分たちの利害を考えてこういう検査をやるのは難しいという理由を百個も千個もあげています。だけど、検査をやらなくてはいけない理由はただ一つ、人の命を救うためその原点がないからネガティブな情報ばっかりを安倍首相の周辺から山のように出されています。それで私ども検査を増やせと主張するとすごい批判が山のように来るということになる。当たり前のような状態がこの間マスコミとか世論の中でずっと続いていた。そうやってその人たちは今や旗を巻いてすっかり逃げてしまった。今サンプリングのデータというのが全くメチャクチャですどこの地域で何人やって何人出たかといった基礎的なデータがゼロです。新型コロナウィルスは進化のスピードが速くて武漢からヨーロッパ、アメリカと渡る間にどんどん進化している。だからひょっとするとおんなじものを相手にしていないかもしれない。専門家委員会の中にきちんとした遺伝子の解析の話をする人が一人もいません。(一人いるとすれば、ワクチンの専門家である東京大学医科学研究所教授 河岡義裕の話では)ワクチンを作るのは二年位かかる、簡単にできるという議論をするなと言う。この薬が良いあの薬が良いと言って使われていくとそれがまた(変異)のスピードを変えていく。細菌感染の時の抗生剤の使い方というのはグランドデザインが大事ですよということが言われますが、コロナに関しても(同じだが)PCR検査レベルすらできないのに配列決定とかその世界の競争レベルで言っている話が専門家委員会では先ずゼロです。だからこの専門家委員会ははっきり言ってかなり学問的には問題だということ。政治を科学の上に置いてはいけない。専門家として信頼の置けるリーダーを置くということが一にも二にも大問題(大事)ではないかと。(児玉龍彦氏 東京大学 先端科学技術研究センター / 以下掲載動画からコメントを抜粋)”

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「新型コロナ重大局面 東京はニューヨークになるか(デモクラシータイムス / 2020年4月3日配信)

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動画必見。意識を覚醒されたし。

関連記事:
「科学の樹」のないこの国の暗愚
「仕事を放棄しなかった乗員」(高山医師の反論)で良いのか?

(おわり)

追記:


”WHOのテドロス事務局長の「検査、検査、検査」という連呼である。それに続けて、感染者の隔離の励行を各国に求めている。これに対して日本は、醜い言い訳をするばかりで、この要求に応えていない。そして、政府の対策の成果として、死亡者数が少ないことを誇示しようとしている。・・・最後に、農業・農村の研究を志す初学者に教え込まれる言葉を、教訓として紹介しておこう。それは、農村調査での心構えだが、「ゴミのような資料の中からは、ゴミのような研究結果しか出てこない」、というものである。「Gabage in, Gabage out」、が原語だが、最近では省略して GIGOというらしい。政府が発表する新型肺炎の資料は、まさにこれに相当するようなゴミの山であるここからは、ゴミのような分析結果しか出てこない。これまで述べてきたことは、この戒めの教訓である。”(【森島 賢・正義派の農政論】新型肺炎対策の非科学性 / 2020年3月30日付JAcom記事から引用)

関連記事:素人は政治をしない

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ゴミの山の上に専門家会議・その上に政治。レベル7の過酷な原発事故そして未曾有のウイルス禍にあって、「科学の樹」のないこの国の暗愚は深まるばかり。「物言えば唇寒し秋の風 (余計なことを言うと、災いの元になるということ)」と科学の口を封じる人治的空気が支配している。”政治を科学の上に置いてはいけない。専門家として信頼の置けるリーダーを置くということが一にも二にも大問題(大事)ではないかと。(児玉龍彦氏)” の言葉の意味は重い。

「アンダーコントロール」なる日本国の基礎疾患に容赦無くウイルスが襲いかかっている。表向き帳尻や辻褄が自然に合っていく「アンダーコントロール」を平時では気付くことのない国民も、今般のウイルス禍なる非常時にあっては「怖さ」として認識しつつある。

"なんかあたし怖いと思うんだが、海外の報道と日本の報道違くなってきたんだけど"(室井佑月氏)

その基礎疾患をもたらした安倍政権共々、ウイルスを排除しなければならない。




posted by ihagee at 10:27| 日記