2019年09月06日

サイアノタイプ - その89(引き伸ばし機)



デジ→アナ変換のアナログ・ネガによるサイアノタイプ・プリントは、ポラロイド Digital Palette HR-6000の到着までひと休憩。オリジナルのアナログ・ネガでのプリントに戻った。

Lucky II-C(引き伸ばしレンズ:Fujinar-E75mmF4.5)に30WのSMD UV光源を組み合わせていたが、乾板用ハンザ特許引き伸ばし機用の50Wの光源を転用してみた。50WのSMDはかなり発熱するので(白熱球に比べればそれでも少ないが)熱対策を怠るとすぐに光源が劣化する。光源に抱き合わせるアルミのクーラーと冷却ファンは定電圧化の為のレギュレータ共々30Wのものよりも強力なものを用いる。また、百均のパーティ用化粧箱を二つ重ね、同じく百均のフェライト磁石をスペーサに光源の位置(上下左右)を自在に調整できるようにしている。UV光源は白熱球光源と異なり直進性が高いのでコンデンサレンズへの光入射を調整する必要があるからだ。

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1950年代の6x6の120フィルムを使ってプリントを行った。デジ→アナ変換のアナログ・ネガよりもフォーカサー(小穴式ピーク・引伸用ピント・ルーぺI型(No. 2000))は扱いやすい(iPod Touchのカメラを介してフォーカシングする)。アナログカメラ並の精細さをフィルム・レコーダではフィルムに表すことができないからだ。とは言っても印画紙は所詮サイアノタイプゆえ神経質にならなくて良い。

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(撮影場所:積丹美国、vif Art (B5 H.P. surface) paper))

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(撮影場所:積丹美国、Cotman Water Colour Paper F2 Medium)

タイマーに光源管理を任せ、就寝時間中に焼き付けが完了(五時間)。ジャスミン茶で軽くトーニングしミョウバンで定着させ、百均の艶ありニスでコートした。秒分の時間管理のソルトプリントに比べ大らかに過ぎるが、暗室が要らず(室内灯程度下ならOK)、別の用事をしつつ、時折印画紙上の具合を視認しているうちに出来上がる「ながらプリント」は昼間でもさして退屈にならない。薬品臭さや真っ暗な暗室は、家人にはとかく理解されないものだ。その点からも今のやり方は及第点なのかもしれない。

twitter: https://twitter.com/FilmPhotograph8


(おわり)

posted by ihagee at 03:27| サイアノタイプ