2019年07月27日

サイアノタイプ - その85(引き伸ばし機)



Lucky II-C(引き伸ばしレンズ:Fujinar-E75mmF4.5)に30WのSMD UV光源を組み合わせてのプリントの続き。

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光源の位置が今ひとつ悪く、UV光が均一にイーゼルに当たらない。乾板用ハンザ特許引き伸ばし機 で施したように百均の紙筒(パーティボックス)から光源を吊るす形式に変更し問題は解消。

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ネイティブ・アメリカンを撮影した35mmフィルム (eBayで購入)を使ってプリントを行う。

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(露光中・室内灯下で確認可能)

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ウィンザー&ニュートン コットマン パッド 細目(B5・豆乳で下引した上に感光剤を塗布したもの)で3枚プリントを行った(各々露光時間は五時間)。

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1枚目はジャスミン茶でトーニング、2枚目は緑茶、3枚目はトーニング無(オキシドール浴のみ)。被写体の皺まで細かに表すことができた。

気を良くして同じく35mmフィルム(これもeBayで購入 )でプリント。

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1970年代の丸ノ内線駅構内のスナップ。フィルム のパーフォレーションごとプリント(トーニング無)。

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ちなみに、最初の3枚の作例は「ネイティブ・アメリカン」で「インディアン」ではない。「インディアン」とは支配者の原住民に対する呼び方だからだ。「インディアン」は一義にインド人の意味だが、そのインド人という民族も実は存在しない。ヒンディやタミルなどインド大陸にはじつに多くの民族・宗教が存在する。

(おわり)


posted by ihagee at 13:32| サイアノタイプ