写真屋のカバーホルダーに入ったままのネガフィルム。

デジタルスキャンしても捨てないことだ。デジタルデータは突然死するが、物理的に記録されたアナログデータはしぶとく生き残る(『「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」(<ビット腐敗>問題)』)。
私の場合、そもそもデジタルスキャンもしない。ネガフィルムはサイアノタイプ・プリントで使うからである。

ゆえに、常にカバーホルダーに入ったストリップを宙にかざして選んでは引き伸ばし機にかけていた。パラフィン紙越しにネガを透かして見るのは中々苦労である。湿気で紙と癒着してホルダーから引き出しにくいストリップもある。
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カバーホルダーからフィルム(120フィルム)をバインダーに移すことにした。ストリップのままだと扱いづらいので、フィルムカッターでコマ(単片)に切り分け、百均(ダイソー)で購入したコレクションカード収納用のクリアポケットに元のホルダー単位に単片を収め、バインダー(ファイル)に綴じ込む作業を行なう。撮影日・場所などインデックスは同じくダイソーで売っているCDケースの背ラベルを "こより" にした。
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コレクションカード収納用のクリアポケットは120(6x6)フィルム単片の収納に最適。ただし、ダイソーのこの商品は以前はポケットがシボ加工されていたが、最近の商品ではコストカットの為か加工されていない。シボがあった方がフィルムがポケットに密着しないので少し残念である。ポケットの素材のポリエチレンがフィルム(乳剤面)に影響するかどうかは判らないが、湿気さえ注意すれば大丈夫だろう。結果は大変扱い易くなった。未整理のカバーホルダーはまだ山のようにあるので、ダイソーから用材を買い増さなくてはならないが、百均ゆえに出費も大したことではないのが助かる。
(おわり)
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