2019年03月02日

サイアノタイプ - その65(引き伸ばし機)



「TECKEPIC ブラックライト」をUV光源としてプリントに成功したのは以下の一回のみ。その後、色々工夫を施しプリントを繰り返したものの焼き目が付かず、光源として使うのを断念した。

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(四時間焼き付け・水洗・オキシドール浴後、ジャスミン茶でトーニング)

この手のチップオンボード(COB)LEDはどうも相性が悪い。その一つ、電球型ハイパワー(COB)LEDはその形状から引き伸ばし機に用いるには便利だったが、熱に弱く数枚プリントした時点でLEDが劣化し使い物にならなくなってしまった(以下、同LEDでのプリント例・動画)。




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再び、砲弾型UV LEDに戻る。中華製懐中電灯タイプのブラックライト(FOCUSPET 100 LED)から取り外したユニットを電池の代わりにAC/DC adaptor (9V/350mA)で駆動したUV光源であるが、熱対策としてユニットを基板側にPC用のクーラーを載せて空冷。十枚程度プリントを行い紫外線域が初期光量から減衰し時間をかけても焼き目が浅くなった。

この中華製のブラックライト、本稿のプリントの用途として相性は良いものの、やはり安物ゆえにLEDが頼りない。

そろそろ、しっかりと設計工作されたLEDを使うべきだろうと探したところ、以下製品を見つけた。


スペクトロライト スタンドタイプ LEDFLEX-100SD

科学実験器具で砲弾型LEDの抜き差しが自在(ソケットに脚を刺すだけ)、且つ順電圧の違う各波長(紫外/可視/赤外)の5φLEDを混在させて、5個から最大100個まで点灯できるようだ。電気工作が得意な人であれば秋葉原で部品を調達してあっと言う間に組み上げられるだろうが、私は不器用なので完成品に頼るしかない。しかし、このスタンド型の器具は高価。そこでユニット部分だけの以下の製品に着目した。


スペクトロライトSPL-100-CC

アダプター(24V1A)、ケーブルがセットされており、あとは5φLED球を別途購入し差し込めばすぐに使えそうだ。5φLED球も各種購入可能(LED-ONネットショップ)。サイアノタイプ用途であれば、375nm 砲弾型LEDが辺りが使えそうだ。ピントを合わせるために可視光域(490nm)のLEDを混ぜれば尚良いだろう。

念のため、販売先(レボックス株式会社)にメールで製品の情報を求めた。以下がその回答。

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375nmのLEDにつきまして、弊社通販サイトLED-ONで取扱いのものは、ナイトライド・セミコンダクター社のNS375L-5RLOでございます(データシートを添付します)。LEDの最大定格電流が25mAですので、こちらのLEDと組み合わせてお使いになる場合はSPL-100-CCは18mAをお選びください(出力電流が18mAと47mAの二つの製品が存在)。また紫外線LEDの想定寿命はおおよそ1万時間程度です(保証値ではありません)。一般的には初期光量の70%まで減衰する時間で示されます。1日6時間点灯された場合、1,666日使用頂けるという計算になります。また寿命は電流値や温度を低くするほど長くなります。空気循環のあるような環境であれば、18mA程度はさほど熱くならないと思いますが、密閉された装置や容器の中でお使いになる場合は、空冷ファン等で冷やされた方がよろしいかと存じます。

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想定寿命を考慮すれば、安物のブラックライトを買い増すよりも、費用効果はこちらの方が高そうだ。ゴミを増やさなくても済む。今使っているユニットの後継候補として考えてみたい。以下は現状のユニットでのサイアノタイプ(引き伸ばし機はLucky II-C (Fujinar-E75mm F4.5))。

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いずれもおよそ百年前の大名刺判 (6.5×9cm)のガラス乾板の乳剤面を別にガラスで覆って保護した上、35mmフィルム用のLucky II-C に装填し拡大プリント。vif Art (B5 H.P. surface) に四時間焼き付け。LED劣化による光量減衰で焼きが浅くなっている。一枚だけジャスミン茶でトーニングを施した。通常のコンタクトプリントでの濃紺・高コントラストのサイアノタイプとは異なるが、これが本来オリジナルのネガが持つ情報の素直な再現であると勝手に納得している。

(おわり)


posted by ihagee at 05:41| サイアノタイプ