2019年01月10日

大阪・1962年ごろ



ひょんなことから、Kodachromeのカラースライド(ポジ)を手に入れた(一部はAnscochrome)。撮影者は不明のオーファンワークだが外国人らしい。スライドのマウントに1962年6月とだけ日付があり、当時の日本が鮮明に残っていた。EPSON GT-X980でスキャンした(トリミング以外は無修正)。何回かに分けて紹介したい。おそらく大阪だと思うが間違っていたらご容赦。

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タクシーかハイヤー。白手袋・着帽姿はTVドラマ「泣いてたまるか」でタクシードライバーを演じた渥美清やらアニメ「魔法使いサリー」のよっちゃんのお父さんなんかを思い出した。この頃の車はハンドルの横にニョッキリと巨大なコラムシフトが突き出てタクシーの運ちゃんがガチャガチャとせわしなく動かしていたのも子供心に覚えている。左奥にちらりと見えるはオート三輪。

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酒屋の店先の赤電話。「電話するね」と指先をくるりと回す癖が思わず出る人は真性の昭和人である。

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ポーラー電気冷蔵庫と看板があるが豊和産業株式会社で製造していたらしい。手前の車はトヨタのパブリカ(初代)。1960年代、名古屋で社宅住まいだった頃、お隣さんはパブリカ、父はカローラで、互いに自慢し合っていた。

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淀川の景色。

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ビルの屋上。向かいのビルに電通と広告塔。

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千里ニュータウンだろうか?

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半世紀以上経過したスライドフィルムだがカビや傷もなく鮮明に時代を写しこんでいた。いまどきの電磁媒体のデジタルデータではこうはいかないだろう。今週、Flickrでは無料利用者の掲載写真について過去掲載分から勝手に削除が行われた(1000点を超える分)。Flickrなど仮想空間にアップロードしたデータしかなければ、空間の都合で消されることもある。悲劇である。だからといって、ローカルに保存していても再保存やフォーマット変更を繰り返すとデジタルデータは腐敗し最後は全く読み出せなくなる。拙稿『「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」(<ビット腐敗>問題)』で述べた通り。

現物のアナログフィルム・プリントは捨てない限り、当たり前だが情報は存在し続ける(拙稿「ましかくプリント」)。親が残したフィルムやアルバムならどの家庭でもあるだろう。それらをスキャンしてデジタル化したからと、捨てるようなことはしない方が良い(拙稿「「捨てるに捨てられなくて」!?」)。

(おわり)

posted by ihagee at 18:42| 古写真