2018年09月26日

サイアノタイプ - その59(引き伸ばし機)



1910年頃のガラス乾板(ネガ)をB5の水彩用紙(vif Art B5 H.P. surface)にプリント(拙稿「サイアノタイプ - その57(引き伸ばし機)」の続き)。昭和11年(1933)製の乾板用のハンザの引き伸ばし機(ハンザ特許引き伸ばし機 / Anastigmat F=105, 1:6.3)を使った。

植物を背景に横向きのポートレートは本来半身像

negative.JPG

(ネガポジ変換した像)

引き伸ばし機のコンデンサーレンズ下の隙間に乾板の幅がぎりぎり入るが、当然全面には光が当たらないので、顔を中心にしてプリントすることになる。

前回プリントした結果:

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from a photographic dry plate (glass plate) without using a conventional contact printer and digital negative processing

(五時間焼き付け・オキシドール浴・トーニング無)

もう一度、同じ乾板でプリントしてみた。

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from a photographic dry plate (glass plate) without using a conventional contact printer and digital negative processing

(五時間焼き付け・オキシドール浴・ジャスミン茶でトーニング)

レンズと印画紙までの距離を調整するなどして、胸元辺りまでプリントすることができた。トーニングを施すと雰囲気が変わる。ジャスミン茶でのトーニングも適用次第でセピア調になる。アンティークの乾板にはこの方があっているように思える。

全体をプリントするにはUV光源のコンタクトプリンタを用いれば良い。デジタルネガを作成するのは本稿の趣旨と反するのであくまでもアナログネガたる乾板を元にしてプリントすることになる(拙稿「サイアノタイプ - その55(UV コンタクトプリンタ)」)。しかし、上述の乾板はキャビネ判(130x180mm)相当なので、その実寸でしかプリントできない。ハガキ大(100×148mm)のvif Art H.P. surfaceが手元にあるので乾板に当ててみると、なんとか半身全体は収まりそうだ。次回、コンタクトプリントを試みたい。

(おわり)

posted by ihagee at 03:15| サイアノタイプ