2018年09月18日

サイアノタイプ - その57(引き伸ばし機)



1910年頃のガラス乾板(ネガ)をB5の水彩用紙(vif Art B5 H.P. surface)にプリント(拙稿「サイアノタイプ - その54(引き伸ばし機)」の続き)。昭和11年(1933)製の乾板用のハンザの引き伸ばし機(ハンザ特許引き伸ばし機 / Anastigmat F=105, 1:6.3)を使った。

キャビネ判(130x180mm)相当の大きな乾板なので、全体を引き伸ばし機でプリントすることができない。UV コンタクトプリンタであれば実寸ながらプリントできるので、いずれ試してみたい(拙稿「サイアノタイプ - その55(UV コンタクトプリンタ)」)。

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from a photographic dry plate (glass plate) without using a conventional contact printer and digital negative processing

(五時間焼き付け・水洗後ジャスミン茶でトーニング)

およそ百年前のガラス乾板をプリントして瞳の虹彩の輝きに魅かれる。引き伸ばし機のUV光源の下でピントをまず合わせるのもこの部分である。

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from a photographic dry plate (glass plate) without using a conventional contact printer and digital negative processing


Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from a photographic dry plate (glass plate) without using a conventional contact printer and digital negative processing


心眼とは言い得て妙だ。眼に心を喩える。

先般亡くなられた俳優・加藤剛さん。生涯、透き通るような澄んだ眼だった。心の内の誠実さが眼にあらわれていた。あの眼に嘘の一つもあるまい。演技が迫真となるも当然だった。

腐った魚のような眼をした人がテレビで支離滅裂なことを喋っている。眼は泳ぎ淀んで脂が浮いている。心の闇が眼にあらわれていた。あの眼に真実の一つもあるまい。木偶である。

(おわり)

posted by ihagee at 18:43| サイアノタイプ