2018年05月29日

サイアノタイプ - その27(引き伸ばし機)



明治期の「北門名家誌」に載る名士で、函館に清酒の蔵元を開いた菅谷善司については、巴(ともゑ)の酒(函館・菅谷善司伝)で触れた。

その丸善菅谷合名会社は惜しくも昭和12年に札幌燒酎株式會社に吸収合併された(札幌の日本清酒も合併)が、その前年、昭和天皇の本道行幸を記念して丸善菅谷合名会社は七飯の酒造場から「君萬歳」と銘じた焼酎を販売していた。この「君萬歳」も札幌燒酎株式會社に引き継がれ昭和30年代まで販売されていたようだ(注:今も札幌酒精工業から販売されている)。

以下のサイアノタイプ・プリントは米国製レジン硬化用のオンボード(実装型=COB)の電球型UV LED(110W)を光源に昭和30年代のブローニーネガフィルムを引き伸ばし機で焼いたものだが、北海道積丹町美国(船澗)の風景(離任する美国小学校の教諭を見送る生徒たち)の背景に君萬歳の看板がある(會田商店)。

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing

(1950年代ブローニー・六時間焼き付け、水洗後ジャスミン茶でトーニング)

米国製UV LED光源で安定して焼き付けを行うことができるようになった。減光などLED自体の劣化もなく良好である。なお、印画紙として用いているのは無印良品で売られているスケッチブック(F1の再生紙)。こちらもまずまず。

さらに追加(いずれも昭和30年代のブローニーネガフィルムから直接焼き付けた):
Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing


Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing


(おわり)

posted by ihagee at 18:21| サイアノタイプ