光源による焼き上がりの違いを、米国製レジン硬化用のオンボード(実装型=COB)の電球型UV LED(110W)と、中華製の砲弾型100球のUV LEDとの間で確かめてみた。
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vif Art (B5 H.P. surface) の印画紙に、1950年代ブローニーネガフィルム・タイマー設定で六時間焼き付け、水洗後濃いめのジャスミン茶でトーニングで以下比較。
(米国製レジン硬化用のオンボード(実装型=COB)の電球型UV LED(110W))
(中華製の砲弾型100球のUV LED)
明らかに違いがある。やはり中華製の砲弾型100球のUV LEDを光源とした場合の方が白飛びせずグラデーションが滑らかとなった。米国製電球型UV LEDももっと時間をかけて焼けばグラデーションは出るのだろうか?それとも印画紙への当て方を工夫すべきなのか、・・さらに確認してみたい。
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中華製の砲弾型100球のUV LEDは熱対策を施しているが、やはり少しづつ光量が落ちてきている。元は安物のブラックライト(FOCUSPET )なので長時間の点灯を目的としない故にLED自体の品質は価格相応に妥協しているのだろう。それでも、以下のプリントのように頑張ってくれたのでまだ大丈夫そうだ。
(ブローニーネガフィルム・タイマー設定で六時間焼き付け、水洗後濃いめのジャスミン茶でトーニング)
ネガフィルムは120ブローニーで、鴻巣のポピーをVoigtländer Superbで撮ったもの(Voigtländer Superb 顛末記 - その20)。印画紙と光源の距離を狭めて焼いてみた。暗部が潰れ気味だが独特な感じが出た。静物はこの程度焼き込むと面白いかもしれない。
ホームセンターで購入したタイマーは十五分単位で電源の管理をしてくれる。連続して焼き付けることでLEDが劣化するのであれば、さらなる熱対策として十五分おきに電源をオンオフしてインターバルを設けることも手だろう。
(十五分おき、トータルで六時間焼き付けとなる設定)
(おわり)
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