サイアノタイプ・プリントに引き伸ばし機 (Lucky II-C)が使えるとすっかり気を良くしていたが、光源としている中華製のUV LEDの劣化が思いも寄らぬほど早く、プリントを始めてから一週間で再考を余儀なくされている。もうワンセット同上のLEDが手元にあるが、長時間使わずに済むようスライドプロジェクターを利用したホームメイドの引き伸ばし機でプリントを行うつもりでいる(この場合は焼き付け時間は約三十分だがスポット的にしか焼き付けできない)。

(スライドプロジェクターを利用したホームメイドの引き伸ばし機)
本来の引き伸ばし機 (Lucky II-C)にはオンボードのハイパワーLEDで長時間点灯でも減光しない光源を求めるしかないと、一つ当たりをつけた。近々、eBayで米国から到着する予定。到着次第、テストを報告をしたい。

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今日は早朝、鴻巣(埼玉)荒川河川敷で開催中のポピーまつり(ハッピースクエア)に車で出かけた。見渡す限りポピーで埋め尽くされ日本一の作付け面積だという。昨年も同じ時期に同所に訪れたが(Exakta RTL1000 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その18))、昨年の台風による荒川の氾濫で河川敷が流されたようで、今年は昨年と少しポピーの植栽の様子が変わっていた。
早朝訪れたのも朝露に濡れた花びらが朝日に映える景色をフィルム撮影するためであるが、案の定、日が昇るにつれて瑞々しさが失せてのっぺりとした花模様となる。カメラは二台用意した。Voigtländer Superb (Skopar 75mm F/3.5)とクローズアップレンズ(Voigtländer W/w FOCAR 30)にモノクローム(フィルム:Kodak TRI-X 400 & Y-filter)とCanon AL-1と虫眼鏡レンズにKodak Ektar 100(36枚撮)の組み合わせである。
前者は去年のコスモス撮影で、後者は今年のチューリップ撮影で成果を発揮したので、また持ち出した次第。
ポピー撮影では虫眼鏡レンズで一度、Ektar 100を使って以下のような絵が撮っている(2017年4月2日・森林公園)。色収差のないレンズではEktar 100はシアンがかった背景を作る傾向があるが(Fujicolor 100はそうならない)、それなりに面白いと思っている。
比較用にミラーレスカメラ(SONY NEX-3)に虫眼鏡レンズを装着して以下撮影。絞りは開放にしハイキーな感じを狙っている(去年はFujicolor 100を用い、ローキー気味だった)。
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ポピー畑の脇に麦なでしこの畑もあった。紫の花が集まりとても美しい。
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さて、これらがフィルムでどう表現されるか、追って報告したい。
(おわり)
タグ:ポピー 鴻巣 ハッピースクエア Kodak TRI-X 400 Kodak Ektar 100 Voigtländer Superb Skopar 75mm F/3.5 虫眼鏡レンズ Canon AL-1 Voigtländer W/w FOCAR 30
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