2018年05月11日

サイアノタイプ - その17(引き伸ばし機)



引き伸ばし機を使ったサイアノタイプ・プリントの続き。

光源はUV LED球を100個(点光源)を同心円状に配列したブラックライト(波長 395-400nm)だが、ネガフィルムを介してこの点光源の印画紙面での当たり方について、レンズに近い距離からサイアノタイプの印画紙面上での様子を以下撮影してみた。

Cyanotype print made on a photographic enlarger

(レンズに近い距離で白紙をかざした状態・点光源しか見えないが陰画と一致した分布となっている)

Cyanotype print made on a photographic enlarger

(同上、印画紙とレンズの中間距離)

Cyanotype print made on a photographic enlarger

(印画紙面上)

Cyanotype print made on a photographic enlarger

(露光中の印画紙)

スライド・プロジェクターを利用したホームメイドの引き伸ばし機の場合は小さなコンデンサーレンズのためか、印画紙面上では光が中央に集まり易かったが、その分印画紙面では部分的に光が強く当たっている。実際のプリントでも集光した部分がわかる。

スクリーンショット 2018-05-03 5.07.24.png

(スライド・プロジェクターを利用したホームメイドの引き伸ばし機)

Cyanotype prints (test prints) made on my home-made enlarger >> directly from 35mm negative films <<.  Those were made without conventional contact printing and digital processing.

(スライド・プロジェクターを利用したホームメイドの引き伸ばし機で作成したプリント・焼き付け時間は30分と短い・それなりに味わいがある)

上述の引き伸ばし機の場合は巨大なコンデンサーレンズのおかげで光はほぼ均等に印画紙面上に拡散されるがその分、面積単位での光の当たり方は弱くなっているのかもしれない。

スライド・プロジェクターを利用したホームメイドの引き伸ばし機の方が面白みのあるプリントができるのは確かだ。焼き付け時間も短くて済む。このホームメイドの引き伸ばし機で再びプリントしてみようと思う。

(おわり)

追記:
UV LED球(砲弾型) 100個を用いた中華製(Focuspet)のライト(懐中電灯型)を光源として、引き伸ばし機でサイアノタイプ・プリントを作成して一週間経過し気付いたことがある。光量が半分程度に落ちているのである。プリントの焼き上がりも浅くなっておかしいと思っていたが、やはりそうであった。ちなみに、家庭用コンセントからAC/DCコンバータで電源を取っているので、電池消耗による光量落ちではない。

本来、ブラックライトとして尿などの汚れを可視するためのライトであって、本稿のように長時間連続使用する目的の製品でないのはわかっていたが、それにしても一週間程度で光量が半減するとは思いも寄らなかった。

レジン硬化用のオンボード(実装型=COB)の電球型UV LED(110W)に光源を代えて、引き伸ばし機によるサイアノタイプ・プリントを試みようと思う。この電球型UV LED(110W)は米国製で評価があるもののようなので、期待したい。上述の中華製は395-400nmと紫外線を含むものの可視光に近い波長であるが、この米国製はより紫外線を含む384nm 波長のUV LEDでありながらルーメン数は800lmと60Wの白熱灯と同じとある。引き伸ばし機の光源のソケットで使える。
posted by ihagee at 03:33| サイアノタイプ