好天に恵まれた昨日(11/10)、群馬県赤城高原にある赤城クローネンベルク(クローネンベルクドイツ村)を訪れた。前回訪れてから16年ぶりだった。
Tenax 1にKodak T-MAX 400フィルム(モノクローム)を詰めて園内を撮影した。セコニックの露出計(Studio Deluxe II)を用い、ユニバーサルファインダーとクローズアップレンズで接写も試みた。Yフィルターにクローズアップレンズ=220 II (50cm - 33cm)を接続リングを仲介して奥目のTessar 35.7mmレンズに被せて撮影したが、案の定、撮像の周囲がケラれてビネット風になっている。フィルターやクローズアップレンズを重ねたため、その内側で光が反射した結果も表れていた。それらもスクエアフォーマットゆえ全体の構図を変えずにトリミングは可能だが矢張り気になった。
24枚撮フィルムなら35コマ程度撮れる。巻き上げは最後まで極めて良好。Tenax 1やTaxonaで報告されているような巻き上げトラブルは一切なく、事前の措置が功を奏したようだ(拙稿「招き猫の誘惑(Tenax 1)その2」)。そして、ロボット用の一つ目ユニバーサルファインダーも接写時のパララックスを補正しほぼファインダーを見た通りの絵をレンズが捉えていた。カメラを逆さにしても一つ目がずれ落ちることもなくネオジムマグネットの効果も確認。被写界深度を得る為、f11か16に絞って撮影したがピントが前後するなど接写においては目測撮影の難しさをあらためて実感。
以下がその結果(スキャナ:EPSON GT-X980 / トリミング以外修正無):
木の葉にピントを合わせることができた
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厩舎から橋を渡って餌をねだりにくる黒ヤギのジジョ(雌のヤギの姉妹の次女らしい)
威厳あるポートレイトが撮れたと思ったら舌を出していた。お茶目なジジョだ。
鷹の目と言われたTessarだけあって緻密な描写となっている(ピントさえ合えば)。カラーフィルムを想定したレンズではなくモノクロームでこそレンズの真価を発揮するが、その通りの絵となっていた。120ブローニーと同じ感覚で135(35mm)フィルムのスクエアフォーマットが撮れることはやはり楽しい。
クローズアップレンズを用いず撮影した結果は次回報告。
(おわり)
タグ:フィルム TESSAR EPSON GT-X980 スクエアフォーマット パララックス クローズアップレンズ Tenax 1 ユニバーサルファインダー クローネンベルク 赤城高原 Kodak T-MAX 400
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