Tenax 1と同じく35mmフィルムでスクエアフォーマット(24x24)が撮影可能なロボット(Robot)用のユニバーサルファインダー(ドイツTewe社製)を入手した。当然ながら中古品だがレンズに曇りや黴はなく良い状態だった。
(Tenax 1は37.5mmテッサーなので35と40の中間点にセットする)
このユニバーサルファインダーは30mmから75mmまでのレンズに対応し、撮影距離に応じてファインダーが前傾することによってパララックスを補正する機能がある。
220 II (50cm - 33cm)ではおおよそ34cmが被写体までの最短距離なので、ファインダー下部のレバーは1mの指点よりもさらに左側に寄せて前傾を最大にしてファインダーとカメラのフィルム面でパララックスが解消されているか確認してみた。手持ちのアクサセリーシューに薄い金属板を接着しファインダーに履かせ、磁力によってTenax 1にマウントした。前回ネオジム磁石に交換した甲斐があって大きくそれなりに重量があるRobot用のファインダーだが逆さにしても落ちることはない。
さて、220 II (50cm - 33cm)のクローズアップレンズを使ってパララックス補正機能の確認をした。前回と同じくPC上にパターンを映してカメラのフィルム面にリアプロジェクション用のフィルムを貼って、パターンとフィルム面の距離を34cmにする。
パターンは正方形でファインダー内にぴったり収まる大きさになるようPC画面上で縮尺する。
ファインダー内の見え方は以下の通り。四隅のトンボ(距離に応じて可変)の内側にパターンが見えている。
(ファインダー内の見え方)
その状態でシャッターをバルブにしフィルム面での見え方を確認(天地左右が逆に映っている)。
(フィルム面での見え方)
フィルム面上の像が下側に寄っているところからパララックス補正が利き過ぎているのだろう。ファインダーが前傾し過ぎているのかもしれないが、パターン全体はフィルム面で捉えている。実際に撮影して確かめたい。
被写体までの最短距離が52cmであることを先に確認した220 I (100 - 50cm)クローズアップレンズについては試していないが220 II の上述の結果からして大丈夫だろう。
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接写にはギョロ目のユニバーサルファインダー、それ以外は気分に応じてオリジナルのファインダーなりオリンパスSix用の正方ファインダーを用いて撮影できそうだ。さっそくモノクロームのフィルムを詰めてトライしてみたい。
(おわり)
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