2017年11月03日

招き猫の誘惑(Tenax 1)その3


東独ツァイス・イコン(VEB)のTenax 1

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前回説明したように、クローズアップレンズ(2種類)、220 I (100 - 50cm)、220 II (50cm - 33cm)が接続リングを仲介することで使用可能となったので、フィルム面で焦点が合う距離を確認する作業を行った。

フィルム面での合焦を確認する為、リアプロジェクション・フィルムを用いた。このフィルムは以前、「スキャナ・カメラという試み」でも使用している。被写体となるパターンは撮像用としては高解像度レンズテストチャートがあるが、今回はリアプロジェクション・フィルム上での視認なので視力検査表をPCのディスプレイ上に映して用いた。

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220 II (50cm - 33cm)をTenax 1に装着し、バルブ・レンズ開放(F3.5)でパターンが最も鮮明にリアプロジェクション・フィルム上で見える位置を確認する。

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フィルム面を基準として距離を測るために、レーザ距離計(Bosch社製)を用いた。

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開放(F3.5)にしてリアプロジェクション・フィルム上でパターンが鮮明に見える位置は探す。F3.5では被写界深度が浅いが最も寄って220 II (50cm - 33cm)ではおおよそ34cmが最短距離だった。

撮影時には絞り値を大きくすれば被写界深度が稼げるので実際は50cm - 33cmで良いのだろう。ちなみにTenax 1のテッサーでのパンフォーカスはF8とF5.6の中間位置にある(絞りリング上に赤い指点がある)。220 I (100 - 50cm)も開放(F3.5)ではおおよそ52cmで、これも100 - 50cmで良さそうだ。

Boschのレーザ距離計(Zamo型)はとても便利。

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だからといって戸外で気軽に用いるわけにはいかない。レーザ光は危険だからだ。

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カメラ専用のレンジファインダー・メータを用いるべきだが、手元にあるメータは2.5 フィート(約76cm)が最短測定可能距離なので接写には使用できない。そこで、伸縮式のモノポット(昔の車のアンテナと同じ形状)上に距離の目印をつけて対象物との間にかざして用いようと思っている。

パララックス補正用のユニバーサル・ファインダーを入手したら、リアプロジェクション・フィルムを用いフィルム面とファインダー内の見え方を確認したい。

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クローズアップレンズにさらにYフィルターを重ねてみても、リアプロジェクション・フィルム上で周囲に明確なケラれは視認できなかった。こればかりは撮影してみなければわからない。

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(おわり)









posted by ihagee at 06:07| VEB Zeiss Ikon Tenax 1