2020年東京五輪招致に関連する裏金(2.4億円)の疑惑。
【ロンドン共同】2016年リオデジャネイロ五輪と20年東京五輪招致の不正疑惑を巡り、ブラジル司法当局が両五輪の招致委員会から、当時国際オリンピック委員会(IOC)委員で国際陸連会長だったラミン・ディアク氏(セネガル)を父に持つパパマッサタ・ディアク氏に対し、多額の金銭が渡った可能性があると結論づけたことが分かった。英紙ガーディアン(電子版)が13日、報じた。(共同通信47News/ 2017/09/14報)
フランス当局の捜査を基に書類をまとめたブラジルの当局は、IOC内で特別な影響力があったラミン・ディアク氏を買収する意図があったとしている。
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ロシア陸連のドーピング疑惑を端緒としてまさに驚天動地の展開となった。裏金を差し出したのが招致委員会だったのか、そのエージェント(電通)だったのかは未だ不明だが、招致の為の買収を目的とした裏金であり、その金の出先は日本・東京と国際的に報じられてきた。
ブラジル司法当局の今般の結論は、先に捜査を開始している仏の検察当局の捜査資料を基にしている。そして、東京オリンピック招致活動においてIOC実力者の金銭授受の事実を確認したようである。
疑惑が犯罪として立件される可能性もあり、事と次第に拠っては2020年の東京開催中止をIOCは決断するかもしれない。そうならないとしても、このまま何の自省も道義的責任も示さずに東京都が五輪を開催することについて国際世論は黙っていないだろう。嘗てのモスクワ五輪のように参加を見送る国も現れるかもしれない。
そもそも福島での原発事故を「アンダーコンロール」などと嘘をつき、被災者を踏み台にした招致であった。北朝鮮動静も一層不安定化している。そしてこの結論。そもそもに立ち返って開催返上を含めて見直すべきだと思う。
(おわり)
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