2017年02月26日

Exakta RTL1000 - 虫眼鏡レンズ(その4)


東独ペンタコン(プラクティカと記載してきたが間違い)のExakta RTL1000に100均の虫眼鏡レンズを組み合わせて、Lomography Redscale XR50-200フィルムでのテスト撮影。

ドイツeBayで見つけたExakta RTL1000純正のTTL露出計が到着。カメラ本体とレンズ(Pentacon auto 2.8/29)はいわばオマケ。すでに初期型のExakta RTL1000を持っているが(銘板がExaktaだけのもの)、後期型のこのカメラの方が細かな点で改良されているようだ。特にフィルム室のフィルムガイドは滑りが良い素材に交換されていた。またレンズも曇りやカビもなく良い状態だった。いつか使ってみたい。

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さて、肝心のファインダー型TTL露出計。KANTO カメラ用水銀電池アダプター 変換型 MR-9(H-D)アダプターにボタン電池(SR43)を組み込んで、露出計の電池室に装填した。アダプターはSR43の電圧1.55Vを約1.35Vの規定値に変換してくれるので露出計が正しく動作するだろう。

さて、露出計の設定。先ずはフィルム感度を設定(例の如くRedscale XR50-200では敢えてISO25に設定)。

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艦橋部の絞り調整リングで絞り設定をする。おまけのレンズ(Pentacon auto 2.8/29)のように自動絞り機構が付いているレンズでは、シャッターが切れるまではレンズ絞りは開放状態のままなので、レンズの開放値(このレンズなら2.8)にリングの指標を合わせて非固定にする。ファインダー内の露出針が丸印(適正範囲)に入るようにリングを回すとシャッタースピードリングも回る。その際、絞り調整リングは絞りの許容値の範囲(オーバー・アンダー)でずれながら連動する。

needle.png

私が使おうとしているのは絞りのない素通しの虫眼鏡レンズなので、最初から絞り設定、つまり、リングのオレンジ色の線を全て直線となるように合わせて固定する(一番外側のリングのオレンジの線の入った端部を押し込むことで固定)。これで絞り調整リングとシャッタースピードリングが同期して回る。

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(ペンタコンのマグニファイヤーを接眼部に装着)

本日(2月26日)は朝から好天だったので、ベランダで生け花(スィートピーとストック)を撮影し、富士見の難波田城公園に梅花を撮影に行った。

CIMG4261.JPG

露出計の針も元気に触れて、被写体に応じて1/250から1/1000の範囲でシャッタースピードを指示してくれた。

以下、虫眼鏡レンズをSONY NEX-3に装着してデジタル撮影(フィルム撮影結果との比較の為):

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DSC00865.jpg

Casio Exilimで難波田城公園の梅花をデジタル撮影。

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フィルムでの結果は後日、掲載報告。
デジタルとは異なる絵を期待したい。

(おわり)

posted by ihagee at 18:49| Exakta