本日も好天だったので、お日様相手に朝からサイアノタイプのトライアル。
今度はゼラチンを加えず印画紙を作成。露光時間は4分で最適だった。3分の砂時計を一回ひっくり返してちょっとの時間。



(新聞紙の上で半乾きの状態で水性ニスを平筆で塗る・乾燥させてから塗ると反るので半乾きが良いようだ)
以下、結果。

(1950年代の母の若いころの写真が元・ビニルのレインコートと傘で影になった顔の階調を共に表現することは難しい)

(同じ頃の母=左側、の写真が元)

(1920年代・幼少の頃の父の写真が元)

(1920年代・3代前の曽祖父の写真が元・明暗を強調してデジタル・ネガを作成した)

(そして、昨年撮影したフィルム写真(「フレクサレットIV(Flexaret IV )の試し撮り」)を元に作成・昨日の結果よりも良いように思える)

(祖母の写真(2003年)が元。こちらも昨日のリベンジ)
ディテールが欲しい顔の部分で紙の目の粗さが気になった。元々、階調の幅が狭く緻密な表現を求めるには限界があるサイアノタイプだが、紙の選択によって改善される余地がある。ファブリアーノ水彩紙(Fabriano aquarell paper)の坪量200gのものが良いと聞いたので画材店で探してみようと思う。トーニングはその次の課題。
(おわり)
追記:先にゼラチンを液剤に混ぜて画用紙に塗布した場合の難点を述べたが、ゼラチンが液剤と紙の繊維とのバインダーとなって、上手く乾燥させれば(そうすれば、水洗中に粒状に浮き上がるゼラチンも乾燥と共に紙に再び馴染むようである)却ってゼラチンを加えない場合よりもディテールは良いことが判った。紙の目の粗さやサイジングの程度によってゼラチンの定着の改善は図れるかもしれない。再度トライしてみたい。
【サイアノタイプの最新記事】
- サイアノタイプ - その120(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その119(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その118(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その117(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その116(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その115(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その114(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その113(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その112(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その111(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その110(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その109(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その108(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その107(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その106(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その105(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その104(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その103(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その102(引き伸ば..
- サイアノタイプ - その101(引き伸ば..