2017年01月19日

Exakta RTL1000 - 虫眼鏡レンズ(その1)


Exaktaと言えば巷では1960年代後半のExakta VX1000迄のことらしい。蘭資本のihageeに代わって東独ペンタコン・プラクチカ系の RTL1000は継子扱いである。

ExaktaマウントのSLR。歴代のEkaktaの中で耐久性・信頼性のある縦走りメタルフォーカルプレーンを装備するのはこのRTL1000だけ。フィルム装填の容易さ、送りや巻き上げの確かさはそれ以前のKine-Exakta (Exacta)、VarexやVX1000よりはるかに良い。だから、私はRTL1000を使っている。その実用本位で素っ気ないとされる意匠も、筐体を赤い革に張り替えて純正の漆黒のカメラケースに収めるとなかなか見られる姿になる。

中判カメラ(Rolleiflex SL66Flexaret IV)ばかり使っていて、RTL1000はこのところ継子のままであった。

そこでRolleiflex SL66に専ら負わせていた拡大鏡(虫眼鏡)レンズでの撮影を、このRTL1000にも担わせることにした。120フィルムは好きだが何分にもコストパフォーマンスが悪い上、SL66の重い筐体を持ち歩くのが面倒な時がある。

使わなくなったExakta用のBushnellテレスコープ(日本製)を解体してヘリコイドを頂戴し(ゼブラ柄のフォーカスリング)、これも余っていたエクステンションチューブ、ステップアップリング(58mm径)と父の遺品の中にあった虫眼鏡のレンズを組み合わせてみた。近〜中距離で合焦するズームレンズとなった。ファインダー上の背景のボケ具合も良さそうだ。近々フィルムを入れて撮影してみようと思う。

exaktartl1.png

exaktartl2.png

結果に応じて、別の百均の拡大鏡(虫眼鏡)と交換できるように、レンズ部分はステップアップリングごと取り外し可能にしてある。

(おわり)

posted by ihagee at 03:56| Exakta