2016年12月16日

足立区生物園(その1)


前々から気になっていた足立区生物園を訪ねてみた(12月16日)。入園料は大人300円。

元淵江公園の一画にある。公園はクリスマスのイルミネーションの飾り付けが施されている。さぞかし日暮れてから綺麗なのだろう。公園内の池は釣り糸を垂れる老人で賑わっていたので、それなりに釣果があるようだ。

生物園の目当ては温室で一年中飛び交う色艶やかな蝶である。世界各地の蝶々をこの施設では育成し、自然環境を模した温室に放っている。拙稿「フィルムは「化け物」なり」で触れたように、蝶はどうしてもフィルムで撮影したい。重いRolleiflex SL66を自宅から持ち出してじっくり被写体を追った。光に透き通る蝶の翅をできるだけ捉えようとしているうちに汗だくになる。冬なのに温室の中は初夏のむっちりとした湿気。幸い、ウィークデーで入園者も少なく撮影には好都合だった。

ここは、蝶だけでなく、巨大なゾウガメや熱帯魚、インコやリスなどの小動物などがとても大切に飼育展示されている。蝶の蛹はどれも茶色いものだとばかり思っていたら、美しい七宝焼きのような蛹がアクセサリーのように生体でディスプレイされていた。

フィルム撮影の結果はいずれ掲載予定。とりあえず、デジカメのショットを以下掲載。フィルムでの出来は相当違うことを期待したい。私と付かず離れずの一頭の蝶をフィルム撮影した。去年亡くなった我が母が化身して現れたような気がして少し感傷的になった。

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(おわり)
posted by ihagee at 20:15| Rolleiflex SL66