フォーカル・プレーンシャッター且つレンズボードが蛇腹繰り出しのSL66。レンズの選択肢は自由限りない。この点では他の中判カメラは及ばない。大判のフィールドカメラの楽しみ方である。だから、くっつきさえすれば百均の虫眼鏡だろうが構わない。素通しのレンズであれば、シャッタースピードが稼げる。絞りがない分は露出に許容の幅があるフィルムで補う。それがISO50から200までカバーするRedscaleである。このフィルム、文字通りの真っ赤な世界よりもISO25辺りのアンバーな雰囲気の方が楽しいが、ローライの純正のレンズを用いれば当然、シャッタースピードは落とさざるを得ず手持ちでの撮影は不可能である。80mmの純正のレンズを付け地面に直置きしてレリーズで撮影すればこんな具合。

それが百均のレンズならば曇天であろうと1/125、手持ちでOK。百均のレンズは面相筆のようなものなので、水彩画のように色の溶け具合を期待して撮影する。




「こんどは如何様にしましょうか?また虫眼鏡ですか?プラナーが手ぐすね引いて待ってますよ?またキリキリと撮ってみましょうよ。」とSL66が言っているようだ。手持ちのイルフォードのモノクロームのフィルムの賞味期限が近いので、そうしようかと思う。

(おわり)
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