これは、ロシアメディアがドローンで空撮した汚染土壌の一時保管地区(福島県富岡町)。ここから100kmも下らない距離の茨城の底魚(アンコウ)を旬の味覚と紹介して舌鼓を打たせるのが日本のマスメディアである(今日の某民放の夕刻のニュース)。大地が汚染されたにもかかわらず海の底が汚染されていると思わない。いや、思わせたくないのだろう。事故原発沖の「トモダチ作戦」で鉛味の空気を吸って癌になった多くの米兵には「被曝者」と言わせておきながら(訴訟中)、日本人には一人として「被曝者」は認めない・言わせない。この国にあって一体国民とは誰なのだろうか?
上述のニュースではお決まりの「風評被害」で締めくくった。根も葉もない噂=風評、な筈なのに、フレコンバックの山はそこにある。その山を映さない。だから彼らにとっては「無いも同然=風評」なのだろう。
このフレコンバックの果てしもない山を日本のマスメディアは絶対に報道しない。舛添、ベッキー、笑点、ジャニーズ、AKBに電波を使う。知らなくてはならないことに電波を使わない。そんなヒラメ報道ぶりだから、総務大臣に甘くみられる。電波の価値を自ら貶めるマスメディアの劣化と比例してこれから東京五輪に向けて不都合な真実の隠蔽と虚飾が進むだろう。
そして海外メディアにこのようにフレコンバックを報道されては五輪に目障りとばかりに、公共工事にフレコンバックの原発汚染土を積極的に使うと国が言い出した。モラルハザードも極まれり。あとは野となれ山となれなのか?
(おわり)
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