2016年04月13日

8mm フィルムスキャナー ついに製品登場

光学8mm フィルム及びデジタルスキャナーについて、Wolverine社のスキャナーを例にこのブログでも色々と記事を掲載した。
誰か簡便にデジタルスキャナーを製品化してくれないかと思っていたが、遂に以下の製品が登場した。スーパーだけでなくレギュラーにも対応し且つ値段も安い

商品名:8mmフィルムデジタルコンバーター「スーパーダビング8」
価格:49,800円(予約販売)
販売元:サンコーレアモノショップ
製品レビュー:小寺信良の週刊 Electric Zooma!

以下、動画(私のテレシネ例は除く)は販売元および製品レビュー記事から引用。






(製品レビュー記事での変換例・無修正)


(同上・色とスピードを修正したもの)

写真で見る限り筐体は値段相応で往年のエルモなどの映写機のがっしりした造りとは比較にならない。手持ちのフィルムリールを全てデジタル化するまで壊れずに動いてくれれば程度に考えておいた方が良さそうである。コマ毎にフィルムを静止・搬送しスキャンするが、この搬送スピードならフィルムへのダメージも少ないだろう。ただし、パーフォレーション(孔)を頼りにフレーム位置を決めているようなので、孔が欠けていたりフィルムがカールしているなど状態の悪いフィルムは使用しないようにとのことである。ベルトでフィルムを面搬送しザクッとスキャンして後処理でソフト的にフレームを切り出しする迄を製品で実現できれば良いのだろうが、この価格では実現不可能だろう。したがって経年劣化したフィルムで悩む人にとってこの製品は解決になっていないかもしれない。

デジタル化例を見る限り、色抜けの悪さが見受けられるのと若干の画像ブレがある(ブレは映写機を用いた通常のテレシネの方があるのだが)。色抜けについては、同じくLEDを光源に用いた私のエアリアル・テレシネ(空中結像)での画像例(以下)と比較しての見解である。


(エアリアル・テレシネのサンプル)

色抜けはソフト的に修正するのも限度があるようだ。CMOSやレンズ系・光源にもう一段工夫が欲しいところである。画像ブレについては後処理でソフト的にスタビライズすれば改善されるだろう。先月販売を開始したようだが、最初のロット分は全て完売し潜在的な需要がある(予約販売中)。コンシューマ用低価格製品ということで反響も大きいようだ。これに気を良くして更に改良した製品を出し続けてもらいたいところだが、Wolferine社のようなスキャナー専門メーカーが定番商品として出して欲しいものだ。いやいや、フィルムの本家本元の富士フィルムがスキャナーを開発提供するのが王道だろう。フィルムの劣化という商品欠陥の代償としてこの大企業の沽券にかけて劣化したフィルムですら簡単に世界一美しくデジタル変換する製品をコンシューマ用に提供できればこれこそクールジャパンである。膨大な眠ったままの映像資源(ソフト)があるのだからあとはハードウェアだけである。こんな贅沢な開発環境はないと私は思う。

追伸:
この製品は台湾のCheng Sheng Technology Corp.がロット受注で製造しているOEMだと判明した。
500台を最小単位ロットで卸し単価は200 USドルだそうだ。発注先のロゴを付けて納品のようである。
そしてWolverine(台湾)も全く同じ製品を出していることがわかった。Wolferine社(米国)のサイトには掲載されていない。サンコーレアモノショップも予約数が500台になったらCheng Sheng Technology Corp.にオーダーしてマージンを儲けにしているのだろう。
(おわり)
posted by ihagee at 19:07| 8mmフィルム