2015年11月12日

富士花鳥園での作例(Schneider-Kreuznach TELE-XENAR 135mm/F3.5)

今回用いたのは、西独・シュナイダー・クロイツナハの後期型(1970年代製)、Exaktaマウントの135mm望遠レンズ・テレ=クセナーである。

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(Schneider-Kreuznach TELE-XENAR 135mm/F3.5 & Exakta Varex IIa)

私の所有するExaktaマウントのレンズは大半が東独のカール・ツァイス・イエナ製なので、このシュナイダー製レンズはさしずめ、社会主義のレンズ沼に浮かんだ資本主義の孤島(西ベルリン)といった風情である。しかし、ihagee自体ドイツ分断とともに東側に取り残された蘭資本の民営会社であったことを考えれば、Exakta(ihagee)とシュナイダー、元は同郷と云えよう。そのシュナイダーは東西ドイツ統一後、東のペンタコン・ドレスデンを吸収合併した。ペンタコンはカール・ツァイス・イエナ=ブランドでレンズ群を東側に出していたのでレンズの世界でも西が東を吸収合併したことになる。そして本家ツァイス・イエナも戦争で生き別れた弟のツァイス・オプトン(オーバーコッヘン)に吸収され、兄が飼っていた怪獣たち(○○ゴン)の殆どは新たなツァイスのカタログから消えた。

さて、シュナイダーとはドイツ語で<仕立て屋>の意味でドイツでは「田中」や「加藤」と同じありふれた名前である。しかし<切れ者>を想起させる語感である。同じ135mm望遠レンズをシュナイダーはクセナー、ツァイス・イエナはゾナーと呼ぶが、筒の長さ分、語尾も互いに長いのだろう。

そのクセナー135mm、望遠レンズにしては小振りな筐体だが総メタルの鏡筒ゆえずっしりと重い。このレンズには元々49mm径のレンズフードが製品として付属していたが、私の中古のレンズにはなかったのでペンタックス製のメタルフードをあつらえた。

このモデルは自動絞りピンがあり、レンズのエクステンションレリーズの先端を回すことで切り替えができる。しかし私のレンズはどうも不調でこの自動絞りが働かない。従って、絞り開放で被写体に合焦させた後、手で絞り環を回してからシャッターを切らなくてはならず、三脚とレリーズは必須となる。

さて撮影であるが、風景、動物、花など様々な素材でレンズを試したい場合、それらが一堂に会する場に出向くのが良い。朝霧高原(静岡)にある富士花鳥園はその意味で最適なロケーションである。静岡の掛川にも系列園がある。屋内施設の母屋では、そのガラス天井から艶やかなベゴニアが陽光を浴び房となって垂れ下がり、大水槽の水面を漆黒のスクリーンに見立てて散り落ちた花びらがゆるりと漂う。鷹やフクロウ、インコ、そしてよそでは主役を張れるペンギンもエミューもフラミンゴもここでは全てバイプレイヤーである。母屋から裏庭に回れば、木々にひっそりと囲まれた池に富士の威容が映え、レンズが喜ぶ素材にこと欠かない。

そんな富士花鳥園での作例は以下の通り。フィルムはFujicolor 100でカメラはExakta RTL-1000である。
当日は富士に雲がかかり、風景写真は僅かしか撮れなかった。また、作例からも判るようにピンの山が前後に外れてばかりで、マクロ撮影に馴れ切った私には望遠レンズは未だ手に余すものかと少々落胆したものである。

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posted by ihagee at 18:51| Schneider-Kreuznach