紀尾井町から九段までびっしりと人の行列。誰もが白菊を抱えている。いうまでもなく、安倍国葬儀に花を手向けようとする人々である。

(あなたたち一人一人の情動が憲法を壊している。)
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人の死を悼む気持ちは理解する。また、国葬(儀)に値する人か否かは横に置いて、憲法に明確に違反し議会制民主主義の手続を踏まない儀式を良しとするは全く別のことである。
国葬(儀)であるのなら、法によって人々の感情の声を聞くべきである。ところが、現実は情動によって法が全く蔑ろにされている。
情動の積み重ねが、法治主義よりも人治主義に過度に傾斜した政権(安倍)を支え、「憲法に縛られることはない・私がそう解釈すれば法律である」とその者に言わせることになる。
♪ 誰も知らない 心のささやきを
花びらに添えて あなたに贈りましょう
安倍晋三氏にではなく、
その長期7年政権の間に無惨に傷だらけになった憲法に自省を込めて。
拙稿:
そもそも「百万本のバラ」なのか?
憲法という新興宗教(稲田朋美衆議院議員・自民)
(おわり)