2021年09月04日

COVID-19 ワクチン接種への異論 - 続き9




(ぼうご なつこさんの「#100日で収束する新型コロナウイルスリターンズ」から)

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「感染した(治った)」とは周囲に言いにくい空気がよく表されている。「まいったまいった」も、「感染して」と言わなければ周囲がホッと胸をなでおろす。あたかも感染はその人の良からぬ行いによる罪かのように白眼視する世の中の空気がある。

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他方、「まいったまいった」は「ワクチン接種を受けた」話の続きであれば周囲の共感を得る。むしろ聞かれもしないのに自分からこの手の話をする人が多い。「まいったまいった」=副反応は免疫がついた証で社会的にその程度が許容の範囲ならばその社会への承認欲求も手伝って「まいったまいった」とぼやきながらも接種は進むようだ。マスコミは多数意見に合わせるよう心理的に大衆を誘導し、接種をしないとする個々人の意思決定(自由意志)は社会にとって罪悪という識者まで現れたのには驚いた。



非接種が公衆衛生上のデメリットにしかならないのなら、「ゴキブリ」呼ばわりではなくその根拠となる科学的知見を詳らかにすべきであろう。接種(ブースター接種を含む)によってパンデミックは収束しておらず(イスラエルの事例のように高接種率にもかかわらず感染爆発が生じている)、接種による集団免疫について未だ科学的知見は得られていない現状で「ゴキブリ」を見たとしたらそれは妄想に過ぎない。

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具合が悪くなって会社を休んだり、病院に担ぎ込まれたり、自宅療養したり、「まいったまいった」なる身体の重大な変化は「ワクチン接種を受けた」話の続きとしてはネットで溢れかえっている(一例)。ネット民の呟きには出所不明なハレーションが少なからずあるが、厚労省HPに掲載されている新型コロナワクチンの副反応疑い報告からは決して看過できない「まいったまいった」の実数が浮かび上がっている。

「だが議論やリスク計算は大衆の目には届かない所に隠されている。(「川流桃桜の日々の呟き」から)」の通り、その報告は大衆にとって目には届きにくい。ゆえに「厚労省HPに掲載されている新型コロナワクチンの副反応疑い報告を円滑に確認するために作成」された個人運営サイトがある。ここでその実数および詳細を容易に把握することが可能だ(「コロナワクチン 副反応データベース検索 covid-vaccine.jp」)。

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(2021年9月4日時点)

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直近のインフルエンザの推定患者数(2019/2/4〜2019/2/10=2019年第6週)は約102万人(薬局サーベイランスから)。最盛期の一週で約102万人の患者数であり、2018/9/3〜9/9=2018年第36週から2019/2/4〜2019/2/10=2019年第6週までの累積の推定患者数は10,448,891人(A/H1pdm型が半数を占める)。インフルエンザワクチンの定期接種率は約50%。但し、係る接種率は特定の集団が母数である。つまり、65歳以上の人や、60〜64歳で基礎疾患を有する一部の人(@心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される人、Aヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害があり、日常生活がほとんど不可能な人)。さらに、インフルエンザによる年間死亡者数は日本で約1万人と推計されている(厚労省HPより)。

インフルエンザワクチン接種(定期接種率は50%=実質65歳以上)は流行期間(約5ヶ月)の約1千万人(総人口比約12%)の感染(患者数)および約1万人の感染死亡者に抑え込むための医療介入である。さらに言えば、65歳以上は全人口の28.7%だから(総務省統計局HPから)、総人口比ではインフルエンザワクチン接種率は約14%となる。

約1千万人(総人口比約12%)の感染者(患者数)、約1万人の感染死亡者に抑え込むための医療介入=ワクチン接種率は約14%ということ。ワクチン接種による副反応による死亡例:3件(後述)

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他方、新型コロナウイルスは直近一年間の陽性者累計(感染者とは限らない)で1,520,761人=約1.5百万人(総人口比約1%)厚労省HPより)。ワクチン接種率は総人口当たり、58%(1回目)、47.1%(2回目)(2021年9月3日時点・首相官邸情報)。年間死亡者数は16,116人(2021年9月1日時点)。

総人口比1パーセント足らずの陽性者(感染者とは限らない)で医療崩壊が発生し、インフルエンザワクチンと比較して3倍の接種率でも感染の収束が見込めないということである。

約1.5百万人(総人口比約1%)の陽性者(感染者とは限らない)、約1.6万人の感染死亡者に抑え込むための医療介入=ワクチン接種率は58%(1回目)、47.1%(2回目)ということ。ワクチン接種による「接種後の死亡例」:1002件(2021年2月17日〜8月8日/厚労省発表:後述)


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この対比から、新型コロナウイルス感染に対する積極的医療介入(ワクチン接種)が季節性インフルエンザウイルスに対するものとは全く比較にならない程大きいと判る。いや、単純にそれらを比較してはならないそうだ。なぜなら、未だ新型コロナウイルスに明確な治療法がなく、しかも次々と変異しウイルスに対する認識が日々更新されているという、いわば「クライシス」(緊急事態)の状態にあるからだという。

「クライシス」(緊急事態)だから、治験も半端に遺伝子ワクチンを特例承認し希望者の8割に2回接種を行う程の積極的医療介入をせざるを得ない、となるのだろう。

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他方、そのワクチン接種自体にも「クライシス」(緊急事態)らしきことが発生していることも事実(特に「接種後の死亡例」の件数)。

「2018年には5200万人がインフルエンザワクチンの予防接種を受けて、副反応による死亡例は3件でした。一方のコロナワクチンはこれまで2400万人が接種して355人の死亡例があり、“死亡率”はインフルエンザワクチンのおよそ250倍です。(女性セブン2021年7月15日号記事引用)

直近のデータでは、「接種後の死亡例」は、ファイザー社製ワクチンで991例、武田・モデルナ社ワクチンで11例(2021年2月17日〜8月8日/厚労省発表)で、「ワクチンとは無関係に発生するものが含まれているとしている」としながらも、ワクチン自体も接種によって「クライシス」(緊急事態)が発生している疑いは拭きれない。医療従事者からの報告数であって報告されない死亡例も当然に存在する。

「クライシス」(緊急事態)を理由にワクチン大規模接種なる前例のない積極的医療介入が反面、斯様にワクチン接種による「クライシス」(緊急事態)を引き起こしている可能性があるとの研究結果(海外)まである。

「ワクチン接種を受けた人が、より危険なCOVID亜種の進化(変異)を助ける重要な役割を果たしている可能性があるとの研究結果が発表された。」(COVID-19 ワクチン接種への異論 - 続き8

大規模接種と変異(感染拡大)はマッチポンプ(原因と結果の循環)の様相を呈していないだろうか?

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「接種後の死亡例」について、政府は接種と死亡との間の因果性を「わからない」と実質否定し、同様に、大規模接種がウイルスに変異を促すことはない(可能性は低い)との見解に終始している。マスコミもこれらの見解に追従する。

ウイルスについてその変異にギリシャ文字を当てあれこれ予見して「クライシス」と言うのであれば、同様にワクチン大規模接種についてもたとえ経験則がなくとも起こり得る有害事象(ADEなど)について科学的予見まで考えに含ませることが必要なのにそれを敢えてしない。「クライシス」だから今ワクチンについてつべこべ言っている場合ではないのだろうが、「接種後の死亡例」について接種と死亡の因果性も判らず中長期の安全性も判らない遺伝子ワクチンおよびその大規模接種に無闇に全幅の信頼を置こうとすることが果たして科学なのだろうか?

なぜ「クライシス」(緊急事態)の発生を一分も疑わないのか不思議でならない(「たくさんの疑問」免疫学者・荒川央 (あらかわ ひろし)氏記事)。

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「クライシス」(緊急事態)には二面性があるのではないか?

「表向きは善良な紳士である私の最悪の欠点は快楽への旺盛な欲望の二面性であり、これをひそかに満たすために、完全な二重生活を生きてきた。その後、科学的実験を重ねて善悪二要素の完全な分離の可能性を追求し、人格から悪の側面のみを切り離して別人格を出現させる薬品を発明。これを用いて私はハイドという別人に変身するようになった。」(ジキルとハイド)

ジキル=善が「クライシス」(緊急事態)を理由とする新型コロナウイルス感染に対する積極的医療介入(ワクチン接種)、ハイド=悪がワクチン大規模接種による「クライシス」(緊急事態)。

新型コロナウイルス感染症対策分科会が少なくともわが国の科学技術分野を代表する善良な紳士集団ならば、モデルナ製ワクチン異物問題で「ゴム片」とか政治家に憶測を言われることは己れの沽券に関わると奮起し、その目で薬品(ワクチン)そのものの素性(成分)と個々の成分の性状を分析し、在野の免疫学者から提起されている「たくさんの疑問」の一つ一つを科学的態度(病理学的にも)で検証し、過ちがあれば面目などにこだわらずに速やかに改めることだ。

眼前にあるバイアルの中身をろくに分析もせず、経産省に都合して「ワクチンパスポート 」ならぬ「ワクチン・検査パッケージ」が、感染症対策分科会の喫緊の検討課題であることに驚きを隠せない。

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(おわり)

タグ:ワクチン
posted by ihagee at 06:45| 日記