2020年12月09日

尾身会長「クラスター追えない」



「実は日本がしのいできた理由のひとつに、クラスターを早く見つけて感染源を(特定した)ということがあるんですけど、もう保健所が疲弊して、クラスターの感染源を見つけるという方法が取れなくなっている」(2020年12月10日 NHK日曜討論でのコロナ対策分科会・尾身茂会長言)

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”「クラスター潰し」の時間軸はもっぱら過去から今で、その過去が判らなくなって(クラスター発生に至る感染ルートが判らない)、端緒を含む今を叩いて潰しにかかっている。潰している間に別の場所でクラスターが発生し、その時間的間隔が次第に狭まってモグラ叩きゲームの終盤のようなパニック状態を呈し始め、タイムオーバーがパンデミックということ。ワクチン開発も含め、ヒョコヒョコ出てきたものへの対処は全て後手。(中略)目の前よりも目の先で叩くこと。ウィルスに置き換えれば、過去や今にばかり捕われることなく、「ちょっと先の方」(未来)の行動を予測し、その場を叩くこと(予めある地域を封鎖し=ロックダウン、行動自粛させ、無作為にスクリーニング検査を行い、感染弱者を隔離保護し、消毒防除に務める)によって、端緒自体を潰すことになるのではないか?”(拙稿「ハエ叩きでなぜハエを叩けないのか?」)

新型コロナウィルス(COVID-19)国内感染が始まった当初から今に至っても、所詮後手でしかない「クラスター潰し」を延々と行って、遂に「モグラ叩きゲームの終盤」の様相となってきた。GoToキャンペーンを此の期に及んでも諦めないどころか、外国からの入国規制も緩和するなど(11月1日〜)経済面の先手のみを優先させる。

医療崩壊が現実化すれば、高齢者や基礎疾患者といった感染弱者は「命の選別」で最後に順番付けられることになる(拙稿「命の選別」)。団塊の世代がすべて75歳以上となる「2025年問題」を見据えた医療保険制度改革議論に関係付けて、現役世代との間の受益・負担のバランス悪化を是正するには逆ピラミッド型の人口構成に手を付けようとしているのだ、と「恐ろしい」指摘をする識者もいる(2020年12月7日 大竹まこと ゴールデンラジオ!「大竹紳士交遊録」森永卓郎(経済アナリスト、獨協大学教授)。

「高齢者や重症化リスクが高い人」をこの際「淘汰」してしまおうなどと、「生殺与奪の権」を掌握することも新自由主義者をブレインとする菅政権なら考え得ることだ。

(おわり)


posted by ihagee at 03:17| 日記