2020年12月31日

今年の一枚(自選ベストショット)



大晦日となった。コロナに終始した一年。外出もままならず、公園の花々も人を引き寄せると早々に刈られる中、フィルム撮影は殆どできなかった。
本年(2020)のベストショット(自選)は以下の一枚にした。

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撮影場所:難波田城公園周辺(富士見・埼玉)
撮影日:2020年10月25日
カメラ:Voigtländer Superb(1933年製前期型・Skopar 75mm F/3.5・YフィルターとクローズアップレンズVoigtländer W/w FOCAR 30 装着)
フィルム:Kodak Tri-X 400

(おわり)

posted by ihagee at 08:18| ベストショット

2020年12月30日

「国民が避難していないのに、あり得ない」



『原発事故で天皇避難を打診 当時の菅直人政権、宮内庁断る』
”2011年3月11日に発生した東京電力福島第1原発事故の直後、当時の民主党の菅直人政権が、天皇在位中の上皇さまらに京都か京都以西に避難するよう非公式に打診していたと、元政権幹部が29日までに証言した。宮内庁側は上皇さまのご意向として「国民が避難していないのに、あり得ない」と伝え、政権側は断念したという。複数の元官邸幹部は皇位継承資格者である秋篠宮さまの長男悠仁さまの京都避難も検討したと明かした。原発事故から来年で10年。政権の放射性物質放出に対する切迫感と、上皇さまの被災者へ寄り添う姿勢が改めて浮かんだ。” (2020年12月30日 /共同通信・東京新聞引用)

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天皇(現上皇)が率先して避難しなかった。

「あり得ない」に、時の政権が従った。「上皇さまの被災者へ寄り添う姿勢が改めて浮かんだ」などではなく、「絆=頸木に繋がれること」に代表される「避難」しづらい空気(同調圧力)はその意向から澎湃として起こったのではないか?憲法の定めた象徴を天皇自身が逸脱し統治権を総攬すると等しい意向を発したことではないのか?「国あっての人」たるを天皇は「あり得ない」で示したことではないのか?

日本国および日本国民統合の象徴たる天皇の「被災者へ寄り添う姿勢」は結果として「絆」に通じる戦前の國體観(「国あっての人・個々の家は国をもととして存立する」)を蘇らせ今に至っている。あの時、しなくてはならない国民の避難(少なくとも半径80キロ以内)を「あり得ない」と言った天皇。科学に照らして安全ではない状況も「寄り添う姿勢」といった気持ち(安心)に置き換えてしまう。放射性物質放出に対する時の政権の切迫感を国民統合の象徴たる天皇であれば「我が身」ではなく国民の身を以って共有し「国民が避難しない」のだからではなく「国民が避難するよう、率先して避難しよう」ではないのか?

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"米国のルース駐日大使は17日未明、東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故の深刻化に伴い、同原発の半径80キロ以内にいる米国人に避難するよう勧告した。日本政府が指示している半径20キロ以内からの避難では、米国内の安全指針を満たせないと判断した。" (2011年3月17日付朝日新聞記事引用)

(おわり)

関連記事:「水戸黄門って先の中納言と先の副将軍とどっちなんですか?


posted by ihagee at 11:47| 日記

2020年12月28日

サイアノタイプ - その113(引き伸ばし機)



ヤフオクで僅か1,500円で入手した散光式 4" x 5" (大判)引き伸ばし機 LPL Model 7451の続き(「サイアノタイプ - その111(引き伸ばし機)」)。

”SMD UV光源を配置するには元からある散光板箱は物理的制約が多い。代替となる手段でハタと思いつくモノがあった。”

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その代替とはスポットライト用のフレネルレンズ、Aputure フレネル 2x である。



本来の用途はBowen-Sマウントライト(高輝度LED光源)に取り付けて、撮影対象への光強度の拡大・照射角度(ビーム角)を変更を行うことにある。点光源で直進性が高いLEDはそのままでは照射角度が狭いがフレネルレンズを介することでムラのない光を照射することが可能。Aputure フレネル 2xはフレネルレンズの手前に6インチの集光レンズを配しビームを集束することで光強度を2倍に拡大するので、機能的には集散光式引き伸ばし機のコンデンサレンズと同じことになる。その為にはAputure フレネル 2xの開口部分、6インチの集光レンズにUV LEDユニットを近接配置しなければならない。集光レンズに光源が遠いほど集光が不足するので、Aputure フレネル 2xの開口部分にUV LEDユニットを埋設する構造を考えなくてはならない。UV LED自体も引き伸ばし機の大きさに応じて、本稿で用いてきた50w 395nmのSMDから100wのものに変更する必要があった。放熱用のクーラー・ヒートシンクおよびドライバ(電力制御)が当然必要となる。

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AliexpressからAputure フレネル 2x(純正品)およびUV LEDユニットその他諸々を購入。セラーは購入者の評価も高く且つ価格も安い上に発送は迅速。Amazonと比肩する勢いのAliexpressの凄さを実感する。

届いたヒートシンクは約9cm径のAputure フレネル 2xの開口部分よりも大きいので、収まる大きさにアルミのシンクを切削加工し、100w 395nmの UV SMDユニットを取り付け(このユニットには集光角度60°のレンズが付属する)、前述の6インチの集光レンズに近接させる。Aputure フレネル 2xはバレルを回転させることで12°から40°までのビーム角を変えることができるが、開口部分はマウントゆえに共に回転しない。

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斯くしてLPL Model 7451にSMD UV光源を組み込みテストプリントを行った。ネガは敢えて35mmフィルムを用いたが、このネガは「フィルム・レコーダ(デジタル⇒アナログ変換)再発見(続き)」で触れた通り、ガブリエル・レイ(Gabrielle Ray)のコロタイプのポストカードを元にフィルム・レコーダ(デジタル⇒アナログ変換)で作成している。

LPL Model 7451に付いているFujinon-EX 135mm f5.6は4" x 5" 用のレンズで35mmフィルム(135フィルム)を引き伸ばそうとすれば、当然ヘッドを高く上げて印画紙との距離を100cm程度にまで広げなくてはならない。その場合、印画紙に届く紫外線量は少なくなるが100wに強化した光源および光強度を2倍にするフレネルレンズでいかなる結果となるか・・・。

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(上:今回 / 下:従来)

vif Art B5(smooth)で約二時間焼き付けて完成。従来、同じ寸法にプリントするには、レンズ(50mmまたは75mmレンズ)と印画紙の距離は40cm程で焼き付けに五時間程かかっていた。プリントの結果も従来と比較して、階調や白抜けも改善されているように感じられる(いずれもトーニング無)。

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4" x 5" のネガ(ガラス乾板又はフィルム)のプリントに期待がかかる。その結果は次回。

(おわり)

posted by ihagee at 08:19| サイアノタイプ