2020年03月06日

唾吐きなる慢心こそが、ざまをみる



”韓国の感染者の急増は世界でもトップレベルの優れた検査・診断能力と透明性を持った情報公開によるところが大きい。換言するならば、感染者が増大しているのはそれだけ速やかに感染者を探し出し、隠さず公開していることの証でもある。感染者が増えれば増えるほど、国際社会は韓国を警戒し、韓国からの入国を禁止、制限する国が増え、すでにその数は実に94か国に上っているが、それでも、韓国は検査を徹底的に行い、何事も隠さず、透明性を持って現状を明かすことが韓国の国際的信用度を高めることになるとみている。”(ジャーナリスト・コリア・レポート編集長 辺真一氏 2020年3月5日付記事から引用)

”新型コロナウイルスで死亡する日本人は最悪のシナリオでは57万人。世界では、最悪6800万人が死亡。そんな恐るべき数字を伝える報告書「COVID-19が世界のマクロ経済へ与えるインパクト:7つのシナリオ」が、3月2日(米国時間)、アメリカの著名シンクタンク「ブルッキングス研究所」のウェブサイトに掲載された。(中略)韓国の場合は6万1000人〜27万2000人、イタリアの場合は5万9000人〜26万5000人と日本より推定死亡者数が少ない。”(在米ジャーナリスト 飯塚真紀子氏記事から引用)

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(同記事中で引用の報告書「COVID-19が世界のマクロ経済へ与えるインパクト:7つのシナリオ」から)

注:日本人は最悪のシナリオでは57万人(死亡者数)は、パンデミックを想定した最悪のシナリオ(S6)での予測値。

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”「悪の報いは針の先」といったところか。日本を嘲笑っていた韓国が、たちまち感染者数で日本を抜いて世界2位となった。日本のウイルス対策を“安倍政権の小手先の対応”などと論(あげつら)っていたのが、そのまま我が身に返ってきたのである。(中略)こうした隣国の現状に、『悪韓論』(新潮新書)の著者で評論家の室谷克実氏は、「新型コロナウイルスへの対応で、文政権が危機を迎えつつあるのはたしかです。でも、日本の揚げ足を取っている韓国が、結局は自分たちですっ転んでしまうのはいつものことですよね」”(デイリー新潮 2020年3月5日記事から引用)

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ネット上の記事を比較迄引用。

セウォル号沈没事故を経て文政権は学んだに違いない。「何事も隠さず、透明性を持って現状を明かす」ことで民心や経済が動揺し政権基盤が揺るごうと(決して自ら望んではいないが)、一政権の保身ではなく国民の命と国家としての国際的信用を第一に考え毅然とウイルス禍に対応している。

比較して、慢心極まりないは新潮記事。隣国への憎しみ・憎悪を徒らに煽って、優位観を見せびらかす着物を着込んで、それを心地よく思うその慢心にこそ「敗戦」という最悪のシナリオが突きつけられている。国際的危難にあってもその危難は対岸の火事とし、協調して当たらず勝ち鬨をあげる愚かさ。

” 前田文部大臣の少国民に対する放送中にこういう言葉がある。「同時に自分の国ばかりが特別に偉くて、他の国はみんな駄目だと言ったような誤った自慢はいけません」こうした当り前の言葉が要路の人から発せられるのが、思えばおそかった! もとは、こんなことを言ったら非国民扱いされた。売国奴呼ばわりさえ受けたものだ。所詮その愚かしい慢心が敗戦をもたらしたのだ。” (高見順・敗戦日記より)

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新型コロナウィルスに乗じた「ざまあみろ」との韓国憎しの罵詈がネットに溢れている。Yahooニュースでは特に多く目にする。ネットのこれらの唾吐きに「やめろ」とでも言おうものならたちまち「非国民」「売国奴」と罵られる。ならば、敗戦は間違いないだろう。ざまをみるのは我々自身、自慢話は今のうちかもしれない。

(おわり)




posted by ihagee at 10:57| 日記

2020年03月05日

「仕事を放棄しなかった乗員」(高山医師の反論)で良いのか?(続き)



「新興感染症が発生しているわけですから、怖くないはずがありません。ただ、そのなかで継続して頑張っている人たちがいることは、ぜひ理解してほしいと思います。ちなみに、私は明日も船に入ります。・・・そもそも、こんなことは初めての取り組みです。失敗がないわけがありません。それを隠蔽するようなことがあれば、それは協力してくださった乗客の皆さん、仕事を放棄しなかった乗員の方々、自衛隊の隊員さんたち、そして全国から参集してくれた医療従事者の方々を裏切ることになります。(高山医師)」

仕事を放棄しなかった乗員の方々・・・を裏切ることになります」に非常な違和感を私は覚える。つまり、乗客下船のオペレーションの対象に乗客は含まれていたが乗員は一義には含まれていないことを示している。それどころか、乗客下船のオペレーションする側に乗員を組み込んでいる。しかしその乗員の導線は感染制御の観点からは管理されていなかった。管理できないのであれば乗員の仕事は放棄させなくてはならない

「仕事を放棄」したくはない(又はしたくてもできない)責任感や事情を利用し、「仕事を放棄」させるという根本の科学的選択肢を高山医師は排除しているように思えてならない。「仕事を放棄」したくはないが(又はしたくてもできないが)、自ら感染する可能性と共に、乗客への感染拡大の要因となり兼ねないと乗員自身が懸念していたことは一部乗員のSNSでのメッセージでも判る。その心情は乗客も共有していた。

以上、拙稿 「仕事を放棄しなかった乗員」(高山医師の反論)で良いのか? 再掲載

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”新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、乗客らの心のケアに当たった災害派遣精神医療チーム(DPAT)の活動について、日本精神科病院協会は4日、記者会見した。同協会の山崎学会長は「乗員が通常通り業務に当たったことで感染が拡大した」と指摘し、政府の対応を疑問視した。同協会によると、DPATは2月7日から活動を始め、防護服やマスクを着用して乗客らの診療に当たった。日本環境感染学会が船内を危険と判断したため、19日以降は船外からの電話相談に切り替えたという。山崎氏は乗客らの自室待機後の船内状況を、「乗員が配膳などの業務に当たったことで感染が広がり、安全なグリーンゾーンが危険なレッドゾーンに変わっていった」と分析。感染対策の統一的なマニュアルなどはなく、専門家が船内ルールを構築すべきだったとして、政府の対応を批判した。”(時事通信 2020年3月4日付記事引用)

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日本精神科病院協会ならずとも私などの素人目にも乗員を介して船内感染が広まる程度のことは当初から想定できた。専門家の「想定外」なる言葉を我々は過去何度耳にしたことか。「必要だから安全」とばかりに科学で「想定しつつも」をその「想定」を退ける政治(安倍首相・第一次政権時「地震対策の必要性否定」)を事業者(東京電力)が採った(「津波対策の必要性否定」)ゆえに未曾有の原発事故が発生した(人災)。

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想定を退け「頑張っている」なる精神論に過度に傾斜し「すべきことを」しなかったゆえの大事故ではないのか?感染学の専門家が「すべきこと」たる科学よりも政治家の常套たる「やってる感」に感けるは、「緊急事態において、昼夜を問わず粉骨砕身で対応にあたっている本所の職員や関係者を不当に取り扱うのみならず(国立感染症研究所の反論)」からも垣間見える。その「すべきこと」は検査数で表すしかない。

科学に耳を貸さないばかりか勝手に注釈を入れ、挙句に「こうしろ」と命ずる政治家と官僚。不倫旅行のついでに京大・山中伸弥教授を恫喝した首相補佐官と官房審議官のカップル。専門家に諮ることもなく公立小中高校などの一斉休校を要請した安倍首相など枚挙に遑がない。辻褄合わせと忖度が後から付いてまわる。

政府の「やってる感」ばかりのやってなさ。その何事も「やってる感」の感染源は誰かは言うまでもない。「この道しかない」と7年やっても全て「道半ば」。「やってる感」を満足すればそれで良いのか食い散らかして終わっている。その「道」すら自ら綴って見せたことがなく、方向観念が狂ったままの「この道・いつか来た道」になりつつある。

日本列島全体なる日本丸でクルーズ船での前轍を踏むようなことがあってはならない。どの道「自己責任」などと投げ出されるのなら、自分自身で考え対策するしかないのだろう。

(おわり)

posted by ihagee at 02:42| 日記

2020年03月04日

今すべきことをせよ



感染拡大が続く新型コロナウィルス(COVID-19)。

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(ソウル市内での大掛かりな消毒作業)

韓国、台湾、シンガポールでは保健当局が中心となって、公共交通機関での消毒・サーモグラフィーによる検温、市内消毒などが行われていると聞く。マスクや消毒液など必要な物品の管理もITを駆使するなど、日本のような大混乱は市民生活に於いて発生していないようだ。

なぜ、日本で同じことができないのか?その光景が国際社会に発信されることが政治的にマイナスのイメージとなるのか(オリンピック開催を控えて)?マスクを手配する以前に国は検査や消毒を勧奨すべきではないのか?

不思議でならない。

(おわり)

追記:
韓国総合株価指数がこのところ上昇している。
33.28ポイント(1.65%)上昇して2,047.43になった。新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行による経済的影響を食い止めるための政府刺激策が歓迎され、外国人投資家の買い増しに支えられた結果であろう。外国人投資家は正味1,710億ウォン(1億4430万米ドル)相当の株式を購入し指数を押し上げているようだ。

韓国では32人の死者を出し、5,300人以上に感染し中国本土以外では最も深刻な感染に見舞われているが、韓国政府は98億ドルもの追加予算を以て経済的影響に取り組んでいる。

サムスン電子は2.17%、SKハイニックスは1.29%、大手自動車メーカーの現代自動車は0.89%、自動車部品メーカーの現代モービスは1.71%、それぞれ株価が上昇。それら大型株が買われる展開。現地通貨は米ドルに対して1,188.25ウォンで取引され、前回のセッションの終値から8.25ウォン上昇した。(2020年3月4日午前11時15分時点)

新興宗教団体信者の集団感染が良い意味で大胆な措置への転換のトリガーとなった。大規模な検査と分析によって感染拡大を食い止められるかもしれないとの期待と共に、経済面で大胆な刺激策を講じたことが株価に反映したと言える。

他方、日本政府はクルーズ船の大事故を国内感染対策のトリガーとしなかった。むしろ、「その他(others)」とWHOと口裏を合わせて「対岸の火事」の扱いにし、国内感染について初動での対応を見誤った。しないよりはした方が良い程度の花粉除けマスク支給が喫緊の最優先課題などと、今すべきこと(検査)をせず、政治的思惑ばかりの弥縫策と貧弱な対策予算では、無為無策と市場から評価されても仕方ない連日の株式相場となっている。

その自称最高責任者は国民と対話することもなく記者クラブと連んで朗読劇を演じ、国会での答弁に於いても相変わらずその場を適当に取り繕っている。官僚の作成したカンペをただ読むだけ。それも前後を取り違えて「その答弁は次の質問の内容ですよ」・・などと言われる始末。ここでもひたすら朗読劇。カンペや官僚の耳打ちがないと途端に「いわば、まさに、あの、しっかりと、いわば、実は、まさに」と意味不明。ヤジだけは自分の口。



一事が万事この調子。「向こう一・二週間が山」と言いながら、もう半分経過し「道半ば」とアベノミクスと同じことを呟くのか。武漢のようになってからでは遅い。


posted by ihagee at 04:20| 日記