2018年05月31日

嘘つきやめますか?それとも人間やめますか?



こう平然と嘘をつかれては堪らない
この国を率いる人々が、嘘を全く恥じないどころか喜んで嘘をつく
毎日嘘に嘘を塗り重ね詭弁を弄し欺き続けることに良心の呵責さえない
ファクトを山のように示されても全て無視する

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左とか右とか思想的立ち位置の問題ではもはやない。
嘘つきか否か、だけ嘘つきを支持するか否かだけが我々に突きつけられている。

平然と嘘をつくことは、一人の男のパーソナリティ障害からもたらされそれが世の中に伝播している。

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劣等感の強く情緒不安定で自らよりも優れた他者を承認することができないゆえに過大な自己評価をするその男は、他者に対する異常なまでの承認欲求だけが行動原理である。自分が他人よりも優位な関係で認められたいという欲求であり、他者からの意見や批判は自己承認・自己評価を著しく阻害すると被害妄想と猜疑心に凝り固まり、聞く耳を持たないばかりか激しく拒絶する。

"一枚の舌に対して二つの耳、それ故に君がしゃべる分量の二倍聞け。 Two ears to one tongue, therefore hear
twice as much as you speak. (拙稿「一枚の舌と二個の耳」)"
などは、この男に求めることは不可能である。

嘘すら、他者に自分の存在を是が非でも認めさせる手段であり、その男の自己像を保つ唯一の手段である。もしその男から嘘というものを除いたら、直ちに木偶になるだろう。それが恐ろしくて嘘を平然とつくのだろう。嘘をつくと鼻が伸びるピノキオ(木偶)と同じ。嘘をつく限り決して人間になれない。

誰も嘘はつく。しかし、嘘をつかない・正直である自己像を持っている。だから、平然とは嘘はつけない・つきたくない・つくのは恥じだ、と思う。

だから、この男とその政権を支持するということは、今や、平然と嘘をつける・つきたい・ついても恥じないことを是とし、自分もそうですと言うに等しい。思想信条以前の人間としての理性のありなしが問われる国にまで堕ちた。

「覚醒剤やめますか? それとも人間やめますか?」と日本民間放送連盟の麻薬撲滅CMのキャッチフレーズがその昔あったが、それと同じレベルにまで、堕ちている。

すなわち、
「嘘つきやめますか?それとも人間やめますか?」、こんなことを日々問われる国なんて想像もし得なかった。

「天祖無ければ国民無く、家長無ければ家族立たず、敬神の念・祭祀の禮は我が国民道徳の根抵なり」と教養主義・民主主義を真っ向から否定したあの大日本主義の時代に戻ろうとする。知性も教養も必要としない無思考な「至誠」と「日本主義」が跋扈したあの時代である。それは、「二十世紀の日本主義の内容は依然として、原始的「神国」説の文字通りの伝承である」、「千年来発展のない、すなわち歴史を持たない思想は、これを思想と呼ぶべきものではない」と、国家至上主義と言論弾圧が頭を擡げ始めた時代に、長谷川如是閑が喝破した通りの、知性も教養も必要としない無思考な「至誠」と「日本主義」が戻りつつある。

「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知して戴く」<森喜朗元首相の神の国発言>からも明らかであり、「神道の精神を以て、日本国国政の基礎を確立せんことを期す」と謳い、自民党を中心に国会議員283名が参加している(2016年(平成28年)2月12日現在)。この男もその取り巻きも当然としてこの知性も教養も必要としない無思考な「至誠」と「日本主義」を信奉する。

知性も教養も必要としない無思考さであれば、平然と嘘もつける、のだろう。その「至誠」と「日本主義」を若者に伝播せんと、メディアでは「日本って凄い・日本人って素晴らしい・日本人に生まれて良かった」と、個人よりも大なるものへの賛美が連日繰り返され、その気分に巻かれない者の方がおかしいと言わんばかりの番組が溢れかえっている。

だから、老いも若きも、嘘に全く寛容になった。嘘で固められた大本営発表で若者に、人間をやめさせた=命(個)を捨てさせた、あの時代の異常な寛容さに戻ろうとしている。

「嘘つきやめますか?それとも人間やめますか?」

(おわり)
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posted by ihagee at 02:56| 政治

2018年05月29日

サイアノタイプ - その27(引き伸ばし機)



明治期の「北門名家誌」に載る名士で、函館に清酒の蔵元を開いた菅谷善司については、巴(ともゑ)の酒(函館・菅谷善司伝)で触れた。

その丸善菅谷合名会社は惜しくも昭和12年に札幌燒酎株式會社に吸収合併された(札幌の日本清酒も合併)が、その前年、昭和天皇の本道行幸を記念して丸善菅谷合名会社は七飯の酒造場から「君萬歳」と銘じた焼酎を販売していた。この「君萬歳」も札幌燒酎株式會社に引き継がれ昭和30年代まで販売されていたようだ(注:今も札幌酒精工業から販売されている)。

以下のサイアノタイプ・プリントは米国製レジン硬化用のオンボード(実装型=COB)の電球型UV LED(110W)を光源に昭和30年代のブローニーネガフィルムを引き伸ばし機で焼いたものだが、北海道積丹町美国(船澗)の風景(離任する美国小学校の教諭を見送る生徒たち)の背景に君萬歳の看板がある(會田商店)。

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing

(1950年代ブローニー・六時間焼き付け、水洗後ジャスミン茶でトーニング)

米国製UV LED光源で安定して焼き付けを行うことができるようになった。減光などLED自体の劣化もなく良好である。なお、印画紙として用いているのは無印良品で売られているスケッチブック(F1の再生紙)。こちらもまずまず。

さらに追加(いずれも昭和30年代のブローニーネガフィルムから直接焼き付けた):
Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing


Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing


(おわり)

posted by ihagee at 18:21| サイアノタイプ

2018年05月28日

サイアノタイプ - その26(引き伸ばし機)



相変わらず、UV LED光源を組み込んだ引き伸ばし機を用い、ネガフィルムからダイレクトにサイアノタイプ・プリントを試みている。今週から早々と梅雨模様となりそうだが、このスタイルなら空模様は全く関係ない。

さて、可視光の少ないUV LEDでは印画紙面上の像のピント合わせがなかなかし辛い。そこで一工夫。マイクロファイバークロス(超極細繊維)と謳う市販のメガネレンズ拭きを置いてみた。紫外線に当たると強烈に真っ白く蛍光する。蛍光増白剤が含まれているためなのか、クロスの物理的性質によるのか判らない。メガネレンズ拭きはとても薄い素材なので印画紙に載せてもさほどピント面のズレはないだろう。そこに現れる像は視認しやすい。

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from an analog negative film without using a conventional contact printer and digital processing

(メガネレンズ拭きの上の顕像)


プリント紙も無印良品で売られているスケッチブック(F1の再生紙)に変えてみた。vif Artのコットン100%で厚みのある紙とは比較すべくもないペラペラした安紙(値段も半額)だが、物は試し。「にじみ止め」など表面処理の如何によって、サイアノの薬剤の定着の度合いが異なる。vif Artの細目の紙はサイアノタイプにもっとも適していると評判だが、果たして無印良品の再生紙はどうだろうか?スポンジ刷毛で薬剤を紙の面に塗布するのだが、薬剤を弾くこともなくスムースに塗ることができた。毛羽立ちもないことからしっかり表面処理がなされているようだ。あとはどれだけ繊維に浸透しているかだろう。

乾かして後、プリントを試みた。光源は少し光が弱まってきた中華製の砲弾型100球のUV LEDを用い、タイマー設定で六時間焼いた。

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(1950年代ブローニー(ハーフ版)・六時間焼き付け、水洗後ジャスミン茶でトーニング)

まずまずの出来なので、この紙は使えそうだ。ただし、厚さがない紙なので乾くと反り返るのは難点。重い辞典に挟むなどして梅雨空模様の湿気た軒先きに出しておけば平らになるだろう。

光源を米国製レジン硬化用のオンボード(実装型=COB)の電球型UV LED(110W)に換え、多重露光の複雑な構図のネガフィルムをフィルムキャリアーで引き伸ばし機にセットし、上述の再生紙を敷いてタイマーセットし外出。戻ってさて、出来上がりはいかに。

その結果:

Cyanotype print made on an old photographic enlarger directly from 120 negative film without using a conventional contact printer and digital processing

(1950年代ブローニー(KonipanSの多重露光)・六時間焼き付け、水洗後オキシドール浴+ジャスミン茶でトーニング)

(おわり)

posted by ihagee at 04:19| サイアノタイプ