2018年04月29日

サイアノタイプ - その9(引き伸ばし機)


前回からの続き。

単三アルカリ電池6本に代えて、家庭用電源からAC/DCアダプターで安定して連続点灯を試みた。

AC/DCアダプターは9V / 350mA のスイッチング方式のものを家電量販店(最寄りのコジマ電気)に探しに出たが、店員からは「一体何に使うのか、目的を教えてくれなければ探しようがない」と、こちらが用件を言っても(つまり、9V / 350mA のスイッチング方式のAC/DCアダプター)探そうとしない。挙句に「アダプター単独では商品として置いていない」、とつれない対応。それならそれで最初からそう言ってくれれば・・。

仕方なく、またハードオフに出向き、ジャンクコーナーから中古のアダプターを調達した。テスターで調べほぼ同上の範囲内で給電することを確認。

さて、アダプターで給電するなら中華製(Focuspet)のライトは懐中電灯型である必要もなく、LED部分を取り出し俄仕立ての引き伸ばし機に搭載した。極性を間違えないようにアダプターと接続し点灯に成功。さっそく、テストプリントを行った。電池の減り具合を気にする必要もなく、焼き加減を時折横から視認できるので、コンタクトプリンターより都合が良い。

スクリーンショット 2018-05-03 5.06.54.png


スクリーンショット 2018-05-03 5.07.10.png


スクリーンショット 2018-05-03 5.07.24.png


未だ、部分的にしか焼き付けが出来ていないが、印画紙上では24x36mmのフィルム面全体が写っているので、集光しやすい中央部に途中からマスクをするなどして、周辺部により長い時間露光させれば良いかもしれない。

スクリーンショット 2018-05-03 5.07.36.png

(約40分露光した結果)


スクリーンショット 2018-05-03 5.07.46.png

(ウォッシングとオキシドール浴をした状態)


スクリーンショット 2018-05-03 5.07.55.png


今回のテストプリントの結果は以下。なかなか良い感じに仕上がった。ネガフィルムから直接焼けるのは楽しいことだ。パーフォレーションを残してそうわかるように仕上げた。

Cyanotype prints (test prints) made on my home-made enlarger >> directly from 35mm negative films <<.  Those were made without conventional contact printing and digital processing.


スクリーンショット 2018-05-03 5.13.11.png

現状はカメラ用三脚を使った俄仕立ての引き伸ばし機なので印画紙との距離合わせが極めてアバウトである。ライトリークも大きい。中古の引き伸ばし機を購入しレンズ群とLEDを組み込むことにした。いずれまたご報告。

(おわり)

追記:
ヤフオクで中古の引き伸ばし機(Lucky II-C)を購入し、各部を丹念に清掃後、さっそくUV LED (100球)を組み込み、引き伸ばしに元々付いていたレンズで焼き付けを試みている。分厚いコンデンサーレンズのおかげで集光性が高く、みるみるうちにサイアノタイプの印画紙が焼けていくのがわかる。フィルム面を全てカバーして光が均一に当たってピントもきている。これは正解だったかもしれない。詳しくは次回に報告。

i-img900x1200-1520919861lueadk23959.jpg

posted by ihagee at 20:13| サイアノタイプ

Canon AL-1 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その16)


2018年4月20日、チューリップが見頃を迎えた山梨県・明野のハイジの村(山梨県立フラワーセンター)を訪れた。Canon AL-1にKodak Ektar 100(36枚撮)を詰め、レンズは虫眼鏡レンズで盛りの花々を撮影。

以下は撮影結果(EPSON GT-X980でスキャン・トリミングと明るさ調整以外はノーエフェクト)

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


菜の花とチューリップがコラボしている。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

フィルムならでの優しさが表されている。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

ハイキー気味で撮影した。今風に言えばインスタ映えなのだろうか。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

色収差の一切ない虫眼鏡レンズにKodak Ektar 100の組み合わせは、盛大に背景をぼかすと青みがかった感じになるがこれも面白い(Fujicolor 100ではこうならないのでフィルムが元々持っている色味なのかもしれない)。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


チューリップは全体を撮ろうとするととかく画面が煩くなる。虫眼鏡レンズは背景をぼかして撮る対象を浮き立たせるに好適。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


一本だけ、叢から離れて咲いていた。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

おまけ。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

これが、一番優しく撮れたかもしれない。

Analog Film, Canon AL-1 (DIY single lens using a X2.0 magnifying glass),  Kodak Ektar 100, Location: Heidi’s village, Yamanashi, Japan, April 20, 2018


----

平日(金曜日)であったが、チューリップの名所として今や海外にまで知られるようになった場所ゆえに、中国から団体の観光客がぞろぞろと花畑で自撮りしていた。国民性の違いなのだろうか、チューリップの群生に背を凭せて自撮りする姿がちらほら。花が倒れようと自撮りが大切なのか・・いやはや。スマホの自撮りに供される花々がかわいそうになった。

(おわり)

posted by ihagee at 12:33| Canon AL-1

2018年04月28日

サイアノタイプ - その8(引き伸ばし機)



サイアノタイプは、通常アナログ・フィルムをスキャナで読み込んで、パソコンの画像編集ソフト上でグレースケール化した上、反転=陰画(ネガ)・拡大し、OHPフィルムにプリントしたもの(デジタルネガ)を、この印画紙に密着させて太陽光または紫外線で焼き付ける方法が採られる。

この場合は、OHPフィルムを作成する段階でアナログ・フィルムに記録された情報をデジタルの仮想データ化せざるを得ないので、厳密にはアナログ「写真」に当てはまらないということかもしれない。

----

せっかくアナログ・フィルムがありながら、デジタルネガを作成せざるを得ない点、私としては納得がいかなかった。焼き付けまでアナログにこだわるのであれば、引き伸ばし機が必要となる。しかし、感光度が極端に低いサイアノタイプでは光源をよほど強化しなければその手段は採れない。数百ワットの電球を使えばフィルムはたちまち溶けてしまうだろう。100WのLEDを組み込んだ引き伸ばし機でサイアノタイプを作成している人もいるが、放熱処理などかなり大掛かりである。また、光があまりに強すぎて印画紙面で反射し綺麗に焼き付けることができないようだ。(Slyka's Stuff)。

----

感光に必要な波長域は可視光線領域に近い紫外線を含む395-400nmである。アマゾンで色々と探してみると、LEDを用いたUV 紫外線ライトが使えそうなことがわかった。単三電池6本直列9Vで100個のUV LED球を点灯させる中華製(Focuspet)のライト(懐中電灯型)を手に入れた。UVカットグラスも付属しているが3,000円もしない。

51laJgpxD2L.jpg


このライトに組み合わせる引き伸ばし機は、中古のスライドプロジェクターを利用した(Minolta Mini 35)。このプロジェクターに付属のレンズでは焦点距離が遠すぎるので、望遠レンズの余した前玉を組み合わせ、三脚にセットして俄仕立ての引き伸ばし機を作成してみた(なお、Minolta Mini 35については「
Canon AL-1 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その6)」で取り上げた通り、Minolta mini 35からP-Rokkor 2.5/75mmレンズを取り外して使っていたが、今回、再びMini 35に戻した)。

スクリーンショット 2018-05-03 5.14.45.png


胴体はスライドプロジェクターゆえに、35mmのストリップは組み込みにくい。Minolta Mini 35には純正でポジのストリップをマウントできる付属品があるようだが、まずは手差しでフィルムを組み込んでみた。

スクリーンショット 2018-05-03 5.14.58.png


コンタクトプリンターではデジタルネガに隠れて焼き面が確認できないが、引き伸ばし機であれば随時視認ができる(紫外線が放射されているのでUVグラスは必須)。およそ40分程度で焼きあがった。

スクリーンショット 2018-05-03 5.15.09.png


俄仕立ての引き伸ばし機なので、フィルム面全体をカバーして印画紙面上に焼き付けることはできていないが、いずれ改良する予定である。

スクリーンショット 2018-05-03 5.15.18.png


スクリーンショット 2018-05-03 5.15.29.png


スクリーンショット 2018-05-03 5.15.38.png


スクリーンショット 2018-05-03 5.15.46.png


----

印画紙との距離に比例し光も減衰し露光時間も長くなるが、それでもvif Art画用紙(F2)の大きさまで24x36mmのフィルム面を引き伸ばせることがわかった。なによりも、オリジナルのネガフィルムをそのまま使えるのが嬉しい。引き伸ばし機には尚、改良の余地があるが、この連休中の課題としたい。

(おわり)

追記:
バッテリー駆動だと二時間も連続して使用すると消耗し光量が落ちることがわかった。また、単三電池6本分嵩張る上に重量もあるのでここは思い切ってLED部分のみ取り外し、家庭用電源からACアダプターを介して給電することにした。砲丸型のLED100球は直接プリント基板に同心円状に半田付けされているのでLED部分そのものは単三電池一本分の重さもない。
最寄りのハードオフでSONY製の9VのACアダプター(600mA)の中古品を300円程度で買い求めたが、テスターで出力をチェックするとなんと11Vも出ている。家電量販店で新品を買ってあらためて組み込むことにする。

posted by ihagee at 13:45| サイアノタイプ