2017年06月27日

読売とはなんぞや


産経と共に、安倍政権の広報誌と化した読売新聞。

さて、「読売」とは何ぞや。「明治東京逸聞史(森銑三著)」によると以下の通り。

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某新聞の艶種記者が、小仙(芸妓)のことを書き立てた上に読売にいいつけて、小仙の家の前で、その記事を読み上げさせた。小仙は少しも驚かず、得たりとばかりに、その情人を招き、人力車に合乗りして、その記者の家の前を往き来せしめた。記者は、ために茫然自失した。(明治12年)

振仮名新聞を街頭で読み歩いて売る者が多いが、新聞に好ましからぬ記事の出ているのを取り柄に、わざとその家の前で、大声で読み上げて金銭を得たりする者があるのだから、新聞の読売は禁止になった(明治15年)

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読売とはこういう事。読売をする新聞であれば、首相が自ら読売をするし、首相の口となって人格攻撃など好ましからぬ記事を取り柄にする。

(おわり)


posted by ihagee at 19:35| 政治

2017年06月26日

乾板写真の美(続き)



ロール・フィルム写真以前の乾板の時代、1900年頃のオリジナルのネガ(感光乳剤をガラスに塗ったドライ・プレート)を米国から入手し、スキャンした記事の続き。

白黒写真しかなかった時代のあるべき色を人工知能(AI)が見つけ出すという仕組みがある。ウエブ上で実際に自動色付けを試すことができる(ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け)。<ディープネットワークを用いた大域特徴と局所特徴の学習による白黒写真の自動色付け>なる学術研究の成果であるそうだ。

拙稿『「AI本格稼動社会」への大いなる懸念』では、AIが社会経済といった人間が生きていく為の日々の糧を得る場に活用される場合の大いなる懸念を綴ってみた。しかし、学術文化の面で活用されるのであれば歓迎すべきことなのかもしれない。

以下、自動色付けの結果をオリジナルの写真と比較してみたい(乾板写真はセピアカラーだったが、一旦モノクロームに変換後に着色される)。

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乾板写真ではないが、昭和30年代の古写真でトライ。女性の肩に付いているものが砂粒であることまで判って着色されている。手に持っているスイカのパンチボールについては学習値がないようだ。

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(昭和36年・道頓堀)

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1933年製の前期型Voigtländer Superbで撮影した写真(Kodak Tri-X 400)を意地悪にも試す。ほぼ正確。

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Voigtländer Superb 顛末記 - その11

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ベルリンの壁を西ベルリン側から撮ったカラー写真(1984年筆者撮影):

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白黒に変換した後、自動着色を試み元の写真(上)と比較:

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ガブリエル・レイ(Gabrielle Ray)- その1(ポストカードの女性)

お試しあれ。

(おわり)

posted by ihagee at 18:20| 古写真

2017年06月24日

Exakta RTL1000 - 虫眼鏡(単玉)レンズ(その23)


Bushnellのテレスコープ(Bushnell Televar)は虫眼鏡(単玉)レンズを組み込むのに最適なので、もう一組eBayを介して米国から取り寄せた。価格も9ドルで送料の方が高くついた位。組み込むレンズはVixen の折りたたみ式3.5倍率のポケットルーペ(レンズはガラス)でこっちはビックカメラで400円程度で手に入れることができた。

テレスコープのプリズム部とその先のズームの付いた鏡筒は簡単に分離でき、鏡筒の先端のレンズを同上のルーペのレンズと交換し、テレスコープに元々付いていた内筒を逆さに組み込んで絞りの代わりにして出来上がり。

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さっそく、試写にでかけた。場所は上野の東京国立博物館国立科学博物館で館内の展示物の撮影。フィルムはモノクロームのRPX 400(ローライ)36枚撮を詰めた。レンズはF1相当だが館内は暗いのでシャッタースピード1/60の手持ちで堪える覚悟である。

なお、外の景色をスナップするために、1933年製(前期型)Voigtländer Superb (Skopar 75mm F/3.5)も Kodak TRI-X 400を詰めて連れ出した。

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(1935年の後期型を被写体に前期型で撮影した例, Kodak TRI-X 400, 於・京浜島つばさ公園)

両博物館共に館内展示物は撮影禁止と展示物に表示がなければフラッシュを焚かないことと、三脚(一脚含む)を使わない条件で撮影可能。国立博物館に併設の法隆寺宝物館はほぼ全ての展示物が撮影可能だった。

Sony NEX-3に同上のレンズを搭載してデジタルで比較までに撮影しておいた。シャッタースピードの適正値は1/30だったが手振れ。この調子だとフィルムでの撮影結果は良くないかもしれない。

デジタルでの撮影結果(白黒に変換):

東京国立博物館

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(萩原守衛(碌山)のブロンズ作品)



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(加茂町の浄瑠璃寺にあったと伝えられる十二神将像から)


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(同上)


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(舞楽面)


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国立科学博物館

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(恐竜骨格)


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(フタバスズキリュウ骨格頭部)


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デジタルで比較撮影をしなかったが法隆寺宝物館の小さな御仏たちに癒された。漆黒の空間に数多の仏たちが浮かぶ。どうか撮らせて下さいと念じながらシャッターを切った。一体撮影するのに四、五分はかけたと思う。

フィルムでの撮影結果は後日ご報告。

(おわり)







posted by ihagee at 15:35| Exakta